韓国/韓国のお土産・ショッピング

人気の韓国土産・美容&雑貨編(2ページ目)

前回のフード編に続いての韓国人気土産シリーズの第2弾です。フードだけではない、韓国ならではの色彩豊かな伝統工芸雑貨やコスメグッズをご紹介しますよ。

執筆者:原 美和子

可愛くて色彩豊かな伝統工芸雑貨

韓国の伝統工芸雑貨には、陶器、伝統刺繍、組み紐、螺鈿漆器、韓紙工芸といったものがあります。伝統工芸品に共通している特徴は、色彩が豊かで美しい模様を織り成していること。それぞれの工芸品についてご紹介します。

■陶器
器の色が青い高麗青磁と、白の朝鮮白磁の2種類がありますが、お土産品として広く親しまれているのは高麗青磁の青い陶器です。小さめのティーカップや湯のみから、大皿、花瓶まで大小様々な陶器があります。また、ソウル郊外の利川(イチョン)という町が産地として有名で毎年秋には陶芸祭が開かれにぎわいます。

鮮明な色の組み合わせが目を引く伝統刺繍(ポジャギ)
■ポジャギ(伝統刺繍)
韓国語で刺繍は「ボジャギ」と言います。赤や青の原色の布に自然の風景や動物といった美しい模様が刺繍として表現されています。伝統衣装のチマ・チョゴリにもこの伝統刺繍が施されています。近年では、韓国を代表する伝統工芸の一つとして日本でもメディア等で紹介されるようになり、女性観光客を中心に刺繍商品への注目が高いです。巾着袋やハンカチ、ストールといった小物やファッション雑貨もあります。


■組み紐
文字通り数種類の異なる色の糸を組み合わせて模様を作り上げたものが組み紐です。組み紐は元々、漁村や農村で用具を作るための技術として生み出されたもの。現代では、伝統衣装の装身具の一つとして用いられています。伝統工芸品でありながら、現代風に携帯ストラップにもアレンジされたりしています。携帯ストラップは、1つ200~300円と低価格で、見た目も華やかで可愛いので、イチオシの韓国雑貨土産です。

■螺鈿漆器
螺鈿漆器は、朝鮮時代より貴族が使う家具として発達してきました。そもそも螺鈿漆器とは、漆塗りをした木の表面に夜光虫、あこや貝、鮑といった貝殻を張り合わせて図柄や模様を作り出すという工芸品です。韓国南部にある港町の統営(トンヨン)は、螺鈿漆器の特産地として知られています。ジュエリーや小物入れに対応できる小型の箱から、タンス、鏡台、婚礼家具等、大小様々な工芸品があります。光沢のある漆器と貝殻によって描かれた模様は、韓国を代表する伝統工芸品と表するのにふさわしい美しさがあります。

螺鈿漆器は、大きさや細工に使われている貝殻の量などによって価格が異なります。手頃な商品は、名刺入れが1,300円~、小型のジュエリーケースは3,500円~などです。

■韓紙
主に楮(こうぞ)と呼ばれるクワ科の植物を原料に作られます。紙質が厚く丈夫で吸水性にも優れていて、古くから朝鮮半島の特産品として中国などに輸出されていました。韓紙を用いた工芸品には、小物入れ、電気スタンド、菓子皿、コースターなどがあります。

様々な伝統工芸品の店が入るサムジギルはお土産選びにもぴったり(ソウル・仁寺洞)

こうした伝統工芸品は、ソウルでは仁寺洞や南大門市場(ナンデモンシジャン)、釜山では、南浦洞(ナンポドン)界隈に多くの店が多く買うことができます。特に、仁寺洞に2005年にオープンしたショッピングモールのサムジギルには、伝統工芸品を専門に扱ったショップが数多く入店、お土産選びにはオススメのスポットです。

また、こうした伝統工芸品を自分で作れるという体験ができてしまう場所もあるんですよ!ソウルにある三清閣(サムジョンガク)では、韓国を訪れる外国人観光客向けに「文化体験教室」として韓紙工芸を作る講座を開講。韓国旅行の記念に自分だけのオリジナルとして工芸品を作るのもいい記念になりますね。

【関連情報】
  • 三清閣(サムジョンガク)
(韓国語・日本語)
所在地:ソウル市城北区(ソンブクク)城北2洞330-11
電話番号:02-765-3700
休園日:基本的に無休
入場料:無料
アクセス:車でのアクセスでないと不便な場所柄、光化門、ロッテホテル明洞などソウルの各地点から無料によるシャトルバスが運行されています。10:00~19:30までの間、30分に一本の間隔で所要時間は15分。三清閣無料シャトルバス運行表
・三清閣は元は韓国政府の関係施設でしたが、現在では庭園や料亭、伝統芸能の劇場など観光スポットとして一般に公開されています。韓紙工芸体験講座を含め、各文化体験講座は最少受講者6人という条件で行なわれます。所要時間は80分、講座参加費用は日本円でおよそ6,000円。


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