ソウルに復活した新たな市民の憩いの場
ライトアップされた夕暮れの清渓川 ©韓国観光公社 |
清渓川の歴史と復元まで
週末や休日には多くの人で賑わう清渓川 ©韓国観光公社 |
もともと、清渓川はソウル中心部を流れる全長約8Kmの河川として、ソウルを南北に分ける川・漢江(ハンガン)と並んで親しまれて来ました。古くは李氏朝鮮時代より、商業や文化の要所として栄えてきたのですが、1960年以降、生活排水による水質汚染などが深刻となり、清渓川周辺の環境も主要道路や高層ビルの建設ラッシュなどで大きく変化しました。このことから、1970年代後半には、道路の拡張などにも伴い、清渓川は地中に埋められることとなり、その姿を地上から消しました。
急激な経済成長や環境の変化によって、地下に埋められ、忘れられたかのように思われた清渓川でしたが、結局、2002年のソウル市長選で「清渓川の復元」という公約を掲げて当選したイ・ミョンパク市長の意向により清渓川の復元と整備が実現したという訳です。一度は地中に埋められた河川を再び地上に蘇らせるという前例を見ない工事は注目を集め、市民に見守られながら約3年をかけて復元を果たしました。
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観光ポイントを楽しみながら散策も
ソウルの中心部・高層ビル群の間を流れる清渓川 ©韓国観光公社 |
ソウル市が提案しているオススメ清渓川観光コース(徒歩)は、ソウル市庁近くにある清渓広場を起点に東大門付近にある五間水橋までのコースと、清渓川の歴史や資料を集めた清渓川文化館を出発点に、やはり五間水橋までのコース。いずれも距離は2.9Kmで所要時間は約3時間。観光では、事前にオンラインによる申し込みをしておけば、日本語ガイドも同行します。観光名所も見学しつつ、清渓川の景観も楽しめるというコース、歩くことが好きな方、パッケージツアーのバス観光とは違った観光をしてみたい方にはオススメです。
また、東大門市場や、明洞のロッテ百貨店などショッピングスポットからも近いので、買い物の後などに息抜きに訪れるのもいいかもしれません。ソウルというエネルギッシュな都会の中で、見事に蘇った清渓川。皆さんもちょっと足を延ばして楽しんで見てはいかがですか?
【関連情報】
- ソウル市庁公式サイト・清渓川 (徒歩観光コースの案内・申し込みなどについては、清渓川ツアーのページにあります。)
- ソウルナビ・清渓川特集