プロセスされていない、”ピュア”な食べ物
色鮮やかなホールフーズの野菜 Copyright:Whole Foods |
アメリカのスーパーマーケットといえば、高い天井、広い店内に所狭しと置かれた、缶詰、パスタ、ソース、調味料、冷凍食品、パン、野菜、肉類等を想像しますが、ここで紹介する「ホールフーズ」の魅力は何といっても、「できるだけ加工されていない”ピュア”な食べ物」を提供していることです。
最近肥満率が25%、そして成人の65%が太り気味か肥満とも言われているアメリカでは、食生活の見直しがメディアで取り立たされています。その原因のひとつは加工された食べ物、プロセスフーズにあるといわれています。
プロセスフーズ(チーズ、菓子類、冷凍食品、ソース、ジュース、缶詰)は、保存・見栄え・味のためにいろいろな化学成分、調味料などが含まれているので、必要以上に食欲が湧いたり、コレステロールを高めたりと身体に悪い成分があるといわれています。
そういった人工の成分をできるだけ取り除こうと考えたのが、この「ホールフーズ」マーケットのコンセプト。イベントやEメールなどを通して消費者教育にも熱心です。
食べ物のことを”ケア”する人たちが集まる場所
自然食料品で調理されたホールフーズの料理 Copyright:Whole Foods |
きれいだから、さぞ料金も高級スーパー並みに高いのかなと思ったら、物によっては、普通のスーパーより安いものもたくさんありました。果物、野菜はオーガニック(有機栽培)がほとんどです。
普通のスーパーより店員も多く、質問をすると気さくに答えてくれます。ホールフーズは「フォーチュン社によるアメリカで一番働きたい会社100」に毎年ランキングされています。働く人にとっても理想的な職場なのです。
ホールフーズのモットーは"Whole Foods, Whole People, Whole Planet(自然食品、健康な人々、健全な地球)”。この言葉にも、食べ物から始まって、人々や環境のことも考える会社ということがわかります。