「収入の多いワーキングマザーはナニー(子守)を雇って働いてたりするのですが、私はアフタースクールに子供を入れてました。それでも小学校2年生になると勉強も大変になってきて、アフタースクールで遊んでいればいいというわけにもいかなくなってたんです。
アメリカ人みたいにピザを夕食にするってタイプでもないし、アフタースクールの後は、息子をつれてスーパーマーケットで買い物してましたから、そうすると宿題するのが夜おそくなるんですよね。それではあまりにも可愛そうで。そろそろ限界かなぁ~って時に、ラッキーとしか言いようがないのですが、同じビルに住んでいる友人(日本人)が母の役をかって出てくれて。
今は、息子が『僕には二人ママがいるよ!』って言ってるくらいです。息子も多感な時期になってくると悩みもあるようで、友人が相談にのってあげてくれたり、気になることがあれば察して連絡してくれます。信頼できる友人が息子の世話をしてくれているので助かってます」。
私の夫の母も子供を同じアパートに住む友人に預けていたという。アメリカではこういったケースも珍しくないようだ。親密でないベビーシッターよりも友人の方が信頼できるのはたしか。ハーレムにはアフリカ人が一日10ドルくらいで面倒をみてくれるという個人でやってるベビーシッターなどもいる。その代わり、何人も狭い部屋に子供を預かってるらしい。
日本人の友人の一人はここに7,8ヶ月になるベイビーを預けていたが問題なかったという。ハーレムにいると「ベビーシッターやります!」と書かれたチラシを配ってる人がいる。おそらくこういった所はセキュリティーの面などは甘いと思うので、自分の子は預けたくないなぁ~と思うのが現実。誘拐されて殺されたなんていう事件の多いアメリカで、知らない人に預けるのはかなり勇気がいるものだ。
3月に掲載を予定しているNYのワーキングマザー<後編>では、出産1年後に大学院へ戻った美恵子さんのケースと、ベビーシッターの現状についてレポートする。
NYで出産する<前編>~実際にガイド溝口のNYUでの出産体験をレポート
NYで出産する<中編>~出産から出産後の割礼まで
NYで出産する<後編>~新生児登録