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アメリカでウェブデザイナーとして生きていくなら? アメリカのウェブ業界<後編>(2ページ目)

アメリカでウェブデザインの会社を起業した日本女性にインタビュー。アメリカを拠点に活躍中のウェブデザイナーからアドバイス。

執筆者:溝口 弘恵

アメリカでウェブ・デザイナーになるなら

アメリカで仕事のために努力してることは?

「死ぬほどの英語の勉強かな(笑)。英語の本が読めるとかいうレベルじゃなく、プレゼンテーションやスピーチができるレベルまで、交渉術なんかも学んでる。技術一本で英語の十分な準備なしに渡米してきたけど、『デザイン』の根元は『コミュニケーション』だから、よりマネージャーやクライアント、そしてチームスタッフと密な関係を取れるように努力している。」

これからアメリカでウェブ・デザイナーになろうとする人へのアドバイスは?

「日本のデザインの仕事に関して、今は状況が変わってきたとはいえ、結局は縦方向の規律社会。特に大きなプロジェクトともなると、冒険し辛いかな。けど、アメリカ人のチームと仕事しやすいのは、彼らは言われたことを自分なりに拡げて、違った方向からアプローチしてきたりするから、思いもよらない結果がでてきたりして面白い。」

なるほど、日本社会っていうのはデザイン業界においても縦社会が消えてないのか・・・、自由な表現って難しいのだ。アメリカは個人を主張できるって部分では、デザイナーだけでなく、他の仕事においてもやり易い。

「アメリカではデザイナーとして一芸に秀でてる人の方が仕事をやりやすい。たとえばウェブデザインにしても情報の整理と再構築だけは絶対誰にも負けないとか、インタラクションに関するノウハウだったら任せてくれといった特徴的なこと。それだけではダメだけど、広く浅くじゃなく、何か一つ深い技術があって、それを軸に他のことが拡がっているってことが大切。

こちらの面白いところは、ウェブ・デザイナーになりたいからといってウェブ・デザインばかりを勉強してるんじゃなくて、心理学の分野から入ってくる人や、児童教育の分野から入ってくる人もいたりして、デザイナーに限定されてるわけじゃない。また違う分野から入ってきた人というのは、モノの見方や感性も違うから、創り方や問題解決の手法も違ってくるのが楽しい。」

経営者といえども、彼女たちは永遠に現場でデザインを創りつづけるデザイナーでいたいそうだ。それは、いつまでも年齢や性別を気にせずに仕事を続けられるアメリカに居るからこそ。常に斬新でセンスあるウェブが彼女たちの手によって創り出されることは友人の私にとっても楽しみである。

彼女らが経営するBlueBEAGLEのサイト
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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