911をきっかけに、新たな決意 |
「911が起きた日に、カリフォルニアに出張で行ってて、飛行機が飛ばなくてニューヨークへ帰れなくなった。ホテルを転々としながら、最初に思ったのは、一刻も早くニューヨークに帰ること。私はニューヨーカーなんだ、同じニューヨーカーが苦しんでるのに、私だけこんな所には居られない、早く帰って助けなくては!って。ニューヨークに帰ってから思ったのは、とにかくニューヨークが復興するまで、私はニューヨークを離れないってこと。
それと、アメリカと私って、夫婦や親子みたいな関係で、私を育ててきてくれた国。この国が一番大変な時にこそ居なくてはならないんだって、これからは意識してアメリカに居るつもり。」11月に会社を辞め、1年間、新たなスタートのために休養。現在はファイナンシャルアドバイザーとして活躍中だ。
ウォールストリートでサクセスしたキャリアウーマンから学ぶ、ビジネス術 |
アメリカのエグゼクティブをお客さんとして相手にするために、特別に学んだことは?
「日本に居た頃、コロンビア大学の博士号をとったNHKの英会話の講師でも有名な松本茂先生に1年間だけ学んでいた。そこで先生が言ったのは、『君たちは将来、世界中にはばたいていってVIPになったり、VIPと接したりする。その時に心がけなくてはならないのは、たとえば喫茶店へ行ったとき、一人で行ったとしても、必ず目立つ席に座りなさい。ぜったい端の席に座るような生活をしちゃあいけない。』って。
もう一つは、『外国人の背の高い人を相手にビジネスするなら、自分の背が低くても背すじを伸ばして、相手の目を見て、しっかりした話をしなさい。』といったことを訓練された。」