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ドラマのような人生って本当にある! 日本人キャリアウーマン<前編>(3ページ目)

かっちりしたスーツ姿でアメリカVIPを相手にビジネス。高級なアパートに一人暮らし。そんなキャリアウーマンなんて、ドラマの世界だけだと思い込んでいたけど・・・。

執筆者:溝口 弘恵

いよいよ渡米、目的地はカリフォルニアのバークレー大学、だがニューヨークに恋をしてしまって

現在もミンクの帽子からマフラー、コートまで揃え、指や首にはキラキラ光る宝石(本物です。)を身に付けて友人の結婚式に登場するユキちゃん。贅沢さにかけてはお墨付きで、当時から贅沢な暮らしぶりは変わっていない。留学のリサーチは、旅行がてらヨーロッパ経由でアメリカに入るつもりだった。そのレイオーバーでアラスカにて3時間。

「アラスカの飛行場デューティーフリーで、うろうろしてた時、ヨーロッパは寒いだろうなぁ~。と途中で買ったのは毛皮(笑)2ヶ月もヨーロッパを旅行してるうち、貯金を使いすぎていた。

はやくアメリカに行かなくちゃーお金を使い果たしてしまうって、ヨーロッパーからカリフォルニア行くのに、ニューヨークを経由して行ったのだけど、パッと飛行機の中から下を見て、ニューヨークの街灯りを見たら、なにが起こったのかニューヨークに恋をしてしまったの。デジャブーというか、『帰ってきた』って思えた。

イミグレーションに行くと、オフィサーは女性。そこで、私の前にいたフランス語しか喋れないフランス語圏の黒人男性がイビられてて。『あんた英語も喋れなくて、この国でどうやって生きていくつもりなの?』って、そのオフィサーがこうやって腰に手をあててね。男性は汗かいちゃってて・・・。その隣には耳にピアスしたゲイのオフィサーもいて。好きだな~こういうの、女も威張ってるし、マイノリティーも頑張ってるし。その瞬間に、このニューヨークが私のホームって決めてしまった。

当時、日本人女性なんて滅多に一人で旅行してる姿さえ見かけなかった頃だったんだけどね。」結局、最終目的地のカリフォルニアにたどり着かないまま、25年もニューヨークに住むこととなるのだった。

ニューヨークで仕事をしながら、学校は転々変わったが、最終的にはニュージャージー州立大学のラットガーズ大学 を卒業。
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