次の日、「彼女、絶対に時間通りには来ないよ。」と、アケピーは30分も遅れて午前10時にサロンに到着。私ももちろん同行した。既に女性が髪の毛のセットを一人終えたところだった。お婆ちゃんに「トレーシーは?」と聞く。「まだ来てないのよ。」とゴソゴソ電話番号を探してるのか?
と思ったら、おもむろにコートを着て外に飛び出した。「この近所に住んでるから、もうすぐ出てくるからね。」お婆ちゃんが戻ってきてから告げた。う~む、遅れるどころか、呼び出されなきゃー来ないなんて・・・。「日本の美容師さんだったら、今頃、掃除を終えて客が来るのを待ってるわよね。」とアケピーと、ぼやく。
それから待つこと10分ほど、トレーシーがやってきた。ちょっと迫力あるタイプのブラックの女性。言葉少なで、「じゃーエクステンションを買いに行きましょ。」とドアを開けてサッサと歩き出した。
ワンブロック隣、ヘアーアクセサリーやネイルアクセサリーの売ってる小さな店。オヤジにサイズとカラーを提示して1パック2ドル50セントを4パック、ナイロン製のエクステンションを買う。
★うなじから編んでいく。首を前に傾けて耐えるアケピー。
サロンに戻って早速ブレードをはじめる。髪をとかして、クリップで髪を前方にあげてしまう。そしてまずは、うなじの部分にある髪にエクステンションを結びつけて編み始めた。「髪の先っちょにだけ付けるのかと思ってたら、こうやって最初から巻きつけるんだ~。」と私は関心する。
★一つ目の三つあみ。長さはここで決める
アケピーは背中の真ん中より上あたりの長さを指定。100円ライターで毛先を焼いて固めた後にハサミでパチリと切る。可愛い三つあみが一つできた。
「うぁ~可愛い!私もブレードやりたいな。」と興奮する私。トレーシーが、はにかむように笑う。
「何時間くらいかかるの?」と問えば、「3時間くらいかな。」とトレーシー。そんなに待ってられないので、私はひとまず退散。ブレードを始めたのは、結局10時半を過ぎていた。