2006年2月11日、いよいよオープンする表参道ヒルズに行ってきた!
表参道の象徴でもあった、青山同潤会アパートが取り壊され、さてどうなるのか。
まさに興味津々だったが、まずなにより
超高層ビルにならなくてよかった!
そして次に、これは歩く建物だということ!
すぐに行っちゃう人も、まだ様子を見るという人もとりあえず、ちょっとのぞいてください。

表参道ヒルズ 豆知識


表参道ヒルズ
地下3階から吹き抜けを見上げる。中央部のこの大階段がアクセントに。周囲はぐるりとお店です

●ヒルズっていうから高層階?

地上6階、地下6階。しかも最高の高さ23.3mは最深部31.4mより低い計算に。
街路樹のケヤキ並木の高さを意識したため、こうなった。

屋上もケヤキ並木と連続するように、できる限り、緑化されている。

●何店舗くらいのお店が入っているの?


地下3階から地上3階まで全部で93店舗。
内訳は6割強がファッション関係。雑貨が12%。
レストラン、カフェは16店。残りがヘアメイクなど美容系と、3軒のギャラリーとなる。

これらが本館を中心に、原宿駅よりの西館と、かつてのアパートメントを思わせる同潤館に配置されている。


表参道ヒルズ
音響設備や照明も最新鋭のものを備えており、総合的な演出も可能とか。ちなみにテーマソングをてがけたのは藤原ヒロシ氏。
●坂道があるって本当?

これらの店は、階段ではなく、ゆるやかなスロ-プで結ばれている。片側に並んだショップをらせん状に、ぐるぐる見て歩くというスタイルと思えばよい。(エレベーター、エスカレーターもあり=右の写真奥)。

このスパイラルスロープは全長700メートル!
これはちょうど表参道交差点から、神宮前交差点までの距離と同じになる。
(つまり見かけ以上に、歩きがいもある)
実際、スロープには約3度の傾斜がついており、
表参道のゆるやかな坂道を表現しているのだ。

あたかももう一つの表参道が現れたかのような空間が演出されている。

●もともとあった「青山同潤会アパート」って?

同潤会
かつての同潤会アパートと表参道。
そう、春たけなわ、ツツジがきれいでした

関東大震災の後、大正15年(1926)に、罹災者の住宅対策として建てられた共同住宅。
<同潤会>は、国内外からの義捐金(ぎえんきん)をもとに設立された財団法人で東京、横浜などに15カ所のアパートメントハウスを建てている。

青山もそのひとつで、ツタがからまる古びた外観は、歩いてたのしい表参道がかもし出す、やわらなか雰囲気のシンボルだった。
特に近年は、個性的なギャラリーやショップも入居し、人々が行き交うスポットとなっていた。

表参道ヒルズ
現在の表参道。原宿方面をのぞむ。手前が青山アパートの外壁を再生した「同潤館」。新しい風景が生まれようとしている

耐火・耐震構造との看板にいつわりなしで、第2次大戦をも乗り越えたが
代官山、江戸川、大塚女子・・・
確かに暮らすには大変な面もいろいろあったのだろうが
みんないつの間にか、記憶の中の風景になってしまった。

→・Do+(青山アパートメントの保存について考える)/同潤会の建築を考える会

●設計したのは誰?

建築家の安藤忠雄氏。「都市の景観」「風景の再生」をコンセプトに、表参道との調和に力を尽くした。かつての建物を最大限に活用することも当初は考えたようだが、実現はなかなか難しかったようである。

安藤氏の建築の特徴のひとつ、コンクリート打ちっ放しは今回も存分に活かされている。

都内では他に、やはり歴史的な建物をリノベーションした上野の「国際子ども図書館」がある。

経歴は→Wikipedia

(右はかつてのアパートメントの手すり:同潤館にて)


●同潤会アパートの面影は?

同潤会アパートの雰囲気を活かした本館から続く建物が「同潤館」。
手すり、外講石、避難用フック、ドア止めなどに、かつてのパーツが再利用されている。さて、いくつ発見できるだろうか。

1階~3階までアート&スイーツの「S and O」やインポート・メガネの「リュネット・ジュラ」をはじめ、ショップやギャラリーが入店している。
また、2階「同潤会ギャラリー」では、2月11日から17日(金)まで、『同潤会記憶アパートメント 展 Vol.5』を開催。いまだ公開されたことのない、アパートの図面や備品などを展示するそうだ。
上の写真右は、本館から続くスロープ(奥が本館、手前が同潤館)

そして。
ぜひ階段の踊り場から通りを眺めてみてください。 かつてアパートに暮らしていた人の目には、こんな風に通りが映っていたのかも。






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