<INDEX>
●坂の多い麻布を歩く・・・1
●若者も懐かしい街並・・・2
●ごはんは紅虎餃子房で・・・3
歴史などもよく調べて麻布十番界隈を歩いた「ポシギ」チームの面々 |
2005年6月。
首都大学で新入生の皆さんに、
「東京大人の遠足を企画する!」というタイトルで、 お話をさせていただきました。その第2弾は六本編です。
第一弾については「渋谷~代官山編」 をご覧ください。 意外だったのは、
麻布十番といった、ちょっと渋い街に目を向けたこと。
グループによっては、
慶応大学で福澤諭吉像と記念撮影したり
日枝神社で花嫁さんに感動したり
新名所ばかりが東京じゃないよ!
と、そのへんが少し伝わればいいなぁ~と、思っているところです。
そしてこれまた意外にも
六本木ヒルズのような超注目スポットに、なじみがないことも。
情報を紹介する側としても、
フレッシュな視線に、 いろいろ考えることが多かったです。
坂の多い麻布を歩く
画像は、グループがプレゼン用に作成したものを使っています。左下は『赤い靴はいてた女の子』に唄われた「きみちゃん」の像ですね。もらわれていった米国人教師の家で結核にかかり、そのまま帰国できなかった話は有名です。 |
まず彼らが目をつけたのが「坂」。
港区に89ある坂のうち、42の坂が麻布地区にある事も調べてくれました。
麻布に限らず、東京はホントに坂の多い所。日暮里界隈、あるいは目黒、世田谷。名前にも味があります。
「けこぼ坂」とか「行人坂」多摩川の 「どりこの坂」がまさか飲物の名前とは・・・!とか。
関連本もいっぱい出ています。
タモリさんの『タモリのTOKYO坂道美学入門』(講談社)は、入門にオススメ。
では、写真の坂だけでもご紹介。
●暗闇坂
麻布十番温泉(「じゃらんnet」参照)の交差点を上がったところ。
オーストラリア大使館に沿って、鬱蒼と木々が生い茂り、
“追い剥ぎ”なども出没したとか。
今でも急で、見通しの悪い坂であることは変わりありません。
私は、はっぴいえんどの歌で覚えました。
●大黒坂
坂の途中に 大黒天をまつる「大法寺」があります。
<港七福神>の一つです。
実は、暗闇坂との合流点を軸に、
源氏由来の「一本松坂」と、ひと続きなんですよ。
●七面坂
東側にあった本善寺の七面大明神に由来する。
残念ながらお寺は戦後、五反田に移転しました。
そういえば、このあたりは名刹「善福寺」はじめ、お寺も多いんですよね。
十番商店街からは、セイフーの角を曲がったところ。
坂の途中に「キヨズキッチン」があります。
●鳥居坂
鳥居坂に向かう前にぜひお参りしたい鎮守様「十番稲荷神社」。カエルのお守りでも知られる。 |
ちょっと大通りを渡りまして、シンガポール大使館の所から 六本木五丁目へ。
麻布十番方面から、外苑東通り・ロア六本木の方に抜ける所です。
東洋英和女学院、鳥居坂教会、国際文化会館と
表通りとは打って変わって、ほんとうに落ち着いた界隈。
夜などひっそりしています。
昔はもっと洋館が並んでいたとか。
エピソードには事欠かない坂であります。
由来は、江戸の半ばまで、坂の左側に鳥居彦右衛門の大名屋敷があったとか。
麻布氷川神社の二の鳥居があった、という説明もあるようです。
解説に「元禄年間のころ、ひらかれた道である」と、ありました。
道って開かれて受け継がれてるんだ! とちょっと目からウロコ。
→さて、いよいよ麻布十番商店街に繰り出します