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これが明治の築地あんパンオールスターズ

新富町から中央区役所に行く途中で、引き寄せられるように入ったパン屋さん。種類も豊富なあんパンと惣菜パンにびっくりです。

執筆者:妹尾 みえ

あんパン基礎知識:和パンの誕生


あんパンの生みの親と言われるお店はどこでしょう?

クイズ番組に何回となく出題されてきたこの問題。そう答は「銀座木村屋」(木村屋總本店銀座本店)です。

まずはおさらい。

創業者の木村安兵衛氏は、明治2年、芝日陰町に日本人初のパン屋さんを開店。当時は、イースト菌ではなくビールに使うホップを使って発酵させていたのですが、当時の人には独特の匂いと受け取られ、また、なかなかふっくらとしたパンができませんでした。

そこで、酒まんじゅうをヒントに、日本酒の酒種で発酵させ、中にあんこを入れてみたところ、これが大ヒット!“和パン”の誕生です。

これが山岡鉄舟のすすめで、明治天皇に献上されることとなり、真ん中に桜の花びらの塩漬けをあしらった季節感あふれるパンに進化したのです。

ちなみにこの日は、明治8年(1875)4月4日。
そんなわけで毎年4月4日は<あんパンの日>になっています。

さらに詳しく知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。

木村屋總本店>>あんぱん読本

あら!懐かしや ケシあんパン

・・・で、今回の舞台は、この木村屋總本店から明治43年にのれん分けして生まれた「木村屋ペストリーショップ」です。


住所は築地。エリア的には新富町と言った方がわかりやすいでしょう。

小さなお店です。
うっかりすると見逃してしまいそうな、街のパン屋さん。

でも前を通ったとき、あれっ!という気配がある。

ちょっとのぞいてみませんか~的な空気が、メロディのように通りに流れ出しているのです。

見上げれば、「木村屋」の看板。よく見ると「木村屋」ではなく「家」です。親戚や特別な縁故者には「屋」を、その他の者は「一家」を意味する「家」の称号が与えられたそうなので、こちらは分家さんですね。

 あら!懐かしや明治の
 あの味 あの香り
 築地木村屋ケシあんぱん

明治時代のことはわかりませんが、とにかくこれは入ってみるしかありません。

さて。そのあんパンとは・・・・

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