今年の干支のイノシシを撫でると、幸運をもたらしてくれます。 |
2007年もいよいよスタート!そこで、今年の干支である「亥」に関わりのある京都の神社や寺をご紹介します。是非、年男・女の方は、今年一年、健康で幸せに過ごせるよう祈願しに、訪れてみてください。
【contents】
■イノシシだらけの神社・護王神社(ごおうじんじゃ)……P1
■祇園街のイノシシに乗る摩利支尊天(まりしそんてん)さん・禅居庵……P2
■亥の年の「妙見さん」は、ここからスタート!・圓成寺……P2
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イノシシだらけの神社・護王神社(ごおうじんじゃ)
御所の蛤御門の前にある大きな鳥居が目印です。一歩入るとイノシシの世界が広がります。 |
御所(京都御苑)の西側にある護王神社は、イノシシ神社として大変有名な神社です。神社の外塀には、ここの御祭神である、和気清麻呂公についての絵巻が飾られており、神社のあらましなど分かりやすく書かれています。その絵巻が大変目立つので、すぐに見つける事ができるはずです。
そして、ここは、足腰の神様としても知られています。御祭神である和気清麻呂公が、道鏡事件(※1)で大隅国へ流される時、立つこともできなかった時、イノシシの御守護により、不思議と立って歩けるようになったという話から、足腰の守護神とされています。確かにイノシシの姿を思いうかべると足腰がしっかりしていますよね。
こんな処にもイノシシが・・・。 |
創建は、紅葉で知られる高雄山神護寺の境内に和気清麻呂公の霊社として祀られていました。その後、孝明天皇が和気公を讃えて正一位護王大明神の神階神号を授けられ、明治7年(1874年)に「護王神社」と改称し、明治19年(1886年)に神護寺より、今の地に移されました。
そして、イノシシ神社と言われる由縁は、前述通りイノシシの御守護により和気公が守られた事や崇敬者により境内に霊猪像(狛いのしし)が奉納されたりするようになったからだそうです。
一歩神社内に入ると、イノシシだらけでビックリ!まず、拝殿の前には、狛犬の代わりに雌雄一対の狛イノシシが迎えてくれます。最初に、この神社を訪れた時は、イノシシに関係する神社と知らず、なんだか太った狛犬で可愛い犬だと思い、中に入ってびっくりしました。
イノシシの石像には、願いが書かれた竹串で一杯。遠くからみたら、イノシシを守る神様に・・・。 |
次のイノシシ様は、本殿前に立つ招魂木の根本に「願かけ猪」です。石像の周りには、沢山の竹串が刺さっており、不思議な光景です。近づいて見ると、それぞれに願いが、書かれてあります。これは、「座立亥串」と言い、四手と猪の折り紙のついた竹串で、自分の名前と願い事を書いた紙札をはさんで、願かけをするという絵馬のようなものです。亥串は2本組になっており、1本は刺し立て、もう1本は、家に持ち帰って神棚や玄関におまつりするそうです。
その他に、「いのししコレクション」とし全国から送ってこられたイノシシが沢山飾られています。中には、剥製のようなものまで・・・。
神社の中のいのししコレクションも見物です。 |
是非、年男の方は、剥製とにらめっこをしてみてください。
※1 和気公が37才の時、当時の朝廷の権力を握っていた僧、道鏡に対して、反論等をしたため、大隅国に流罪となりました。
住所:京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町
TEL:075-441-5458
拝観料:境内自由
HP:http://www.gooujinja.or.jp/
交通・アクセス:京都市営地下鉄「丸太町駅」下車徒歩7分
地図:地図情報
次は、「祇園街の神さんイノシシに乗る摩利支尊天」や「亥の年は、ここから!の鷹峯・圓成寺」です。