京都の秋、真っ盛りの11月25日に、祇園甲部歌舞練場内の八坂倶楽部にて「一期一会・京舞と伊右衛門の世界」と題したお茶会に参加してまいりました。地元の人間でもなかなか体験できないような、日常とかけ離れた世界を楽しんできたので、ご紹介します。
八坂倶楽部・玄関
有形文化財に指定されている八坂倶楽部の前にて、ガイドも記念写真を。玄関もりっぱな構えで、圧倒されました。


祇園歌甲部舞練場・本館
入り口は、伊右衛門についてと老舗店・福寿園の歴史などが展示されおり、パネルなどで説明されていたので意外に見入ってしまいました。
今回の企画は、サントリー、京舞井上流、福寿園が京都の伝統文化を支援していきたい、多くの方に京都の伝統文化を知っていただき、体験していただきたいという思いから始まったものです。

今年の春には、天龍寺・高台寺・妙心寺退蔵院でお茶会と尺八・お箏の演奏などのイベントもされています。何よりも無料で、先着順というのが公平でいいですよね。



ほろ苦い甘さの極上のお茶を頂く

八坂倶楽部
2階広間の舞台。金屏風の裏から立派な松の絵が少し拝見できます。

このイベントは、歌舞練場内の一番奥手にある建物・八坂倶楽部にておこなわれました。この八坂倶楽部は、有形文化財に指定されており、大正2年の建造物です。檜を使用した木造和風建築で、1階に広間、2階に132畳の広大な舞台座敷があり、1階広間奥には美しい廻遊式庭園があります。この時期は、楓が真っ赤に色づいており、舞妓さん達との懇談や写真撮影に、華やかさをプラスしてくれました。


八坂倶楽部

その2階の132畳もある舞台座敷は、昔ながらの様式をそのまま残しているため、ハイカラな印象を受けます。そして天井には、祇園甲部のシンボル団子が描かれていました。



伊右衛門着物
碾(てん)茶をお世話していただいた方々は、伊右衛門の着物と秋らしい楓の帯で、細な部分での演出も楽しめます。

まず、その舞台座敷で、碾(てん)茶という抹茶になる前の原料を使用し、それを丁寧に氷出しにしたお茶をいただきました。ほのかにお茶の香りが際立ち、心地よいほろ苦さとスーとした喉越、飲んだ後もなお、甘味が残るという、今まで口にした事のない極上の味でした。

次は、「はんなりとした京舞とお点前に魅了される」についてです。