安井金比羅宮は「悪縁を切り、良縁を結ぶ」が御利益。人気作家・田口ランディさんの短編小説『縁切り神社』の舞台にもなりました。物語では、男女の別れを名指しで願う絵馬が多い、怨念うずまく神社のように描かれていますが……果たして実際のトコロはどうなんでしょうか?
<index>
1.田口ランディ著『縁切り神社』の舞台……1p.
2.縁切り縁結び碑をくぐって祈願……2p.
1.田口ランディ著『縁切り神社』の舞台
『縁切り神社』 田口ランディ 著 幻冬舎文庫 520円(税込) ■詳細・購入はココ⇒縁切り神社 |
そして、奉納されている多くの絵馬の中に「水野季実子と深田拓也の悪縁が切れますように」と、自分と元カレの縁切りを願った絵馬を発見してしまいます。ゾッとした季実子は、元カレの拓也に電話をかけるのですが……といった物語。
さて、この小説の舞台になった安井金比羅宮は、東山区に実在しています。物語では、「○○(男性の名前)と××(女性の名前)の縁を切って欲しい」とフルネームで縁切りを祈願する絵馬がたくさん奉納されている、という設定になっていました。
▲願い事が書かれた多くの絵馬 |
しかし、そればかりというワケでなく「○○病との縁が切れますように」「借金との縁が切れますように」「禁煙が成功しますように」といった病気・事故・借金・ギャンブル関係の縁切り祈願や、ただ漠然と「悪縁を切って、良縁を結んでください」といった絵馬も。むしろ私は、こっちの方が多いように感じました。
▲本『縁切り神社』の表紙になっている場所。御札がいっぱい! |
これは、縁切り縁結び碑と言い、これをくぐって祈願するのだそうです。私も実際にやってみました。詳しくは次ページで。
【2ページ目】は「縁切り縁結び碑をくぐって祈願」について