フランスのアルザス地方やイタリアの北東部産のワインに使われるピノ・グリ |
ブドウの産地なだけではなく、14ヵ所のワイナリーがあり、ここ数年の品質向上は目覚ましく、評価の高いワインも続々と登場しています。
北海道産ワインの試飲も楽しみ |
ガイド小西も先日、「北海道ワインツーリズム」推進協議会のモニター・バスツアーに参加してきました。その模様を駆け足でフォト・リポートしますね。
(ツアーの参加情報などは、本文の最後および関連サイトで触れています)
今回のモニター・ツアーでは、札幌を起点に空知エリアにあるワイナリーを訪ねました。ルートはこちら。
●岩見沢市:宝水ワイナリー
自社ブドウ100%でつくる、RICCA~雪の系譜~シリーズが好評。RICCAとは、雪の結晶の六花のこと。ワインラベルにデザインされた六花のモチーフがきれいです。
●三笠市:YAMAZAKI WINERY(山崎ワイナリー)
収量よりも味を追求。家族経営の農家さんであり、自家栽培ブドウのみでワインづくりを続けている人気のブティック・ワイナリー。ケルナー2007は、パーカーポイントも獲得。
●滝川市:ラ・ペコラ
羊に深い愛着を持たれているシェフがつくる、ラム料理が自慢のレストラン。今回はランチでお邪魔しました。
●歌志内市:歌志内太陽ファーム
知る人ぞ知るヴィンヤード。北海道産は白品種の評価が高い中、自社のピノ・ノワール100%でつくった2005ペンケウタシュナイは実力を感じる1本。
●長沼町:マオイワイナリー
定年後にご夫婦で始めた小さなワイナリー。栽培も醸造も販売もお二人でされて、お話を聞いていると、何だか気持ちがほっこりしてきます。
左はこれから花を咲かせるブドウ。これがひとつひとつ粒になり、房となるのかと思うと、愛着がわきますね。右は6月中旬のブドウ畑。自然に囲まれた畑の中に佇むと、気持がいい!景色も空気もきれいでリフレッシュ。北海道のブドウ畑は、丘陵地に広がっていてヨーロッパのようです |
産地の風景は大きく広くのどか。居るだけで癒されます。左はルピナスの花とその向こうに広がるブドウ畑。ブドウを育むその土地の美味を一緒に味わえるのが、ワインツーリズムの魅力。食を楽しみにしている方にもアプローチできるツアーですね。食材を通して、その土地の成り立ちや歴史なんかも見えてきます。右はペコラのラム肉のカルパッチョ。羊の増産が国策で進められてきた大正時代、北海道の羊飼育の中心地のひとつだった滝川。その名残がお皿の上にもありました |
ワイナリーの直売店でワインを買うのも、楽しみのひとつ。生産者さんと会話を楽しんでから、そのワインを飲むと、ワインって造り手の人柄を表わすものなのだなぁとつくづく思います |
本来は観光地ではないところにお邪魔し、自然、畑、ワイン、食、そして人とふれあうワインツーリズム。生産現場に足を運び、おいしい“素”が生まれる大地の魅力に触れることで、ますます北海道の奥深さに惹き込まれます。何より北海道の何気ない景色の素晴らしさに、生産者の方々の笑顔に癒されます。これはひとつの旅のカタチとして、アリですね。
北海道ワインツーリズム推進協議会では、ルールづくりなどをしっかり整え、この秋には、推奨できるツアーをホームページなどで、紹介していくとのこと。今後の動きに乞うご期待です。
本格ツアーが待ちきれないという方は、上記のモデルルートを参考に産地巡りをしてみてください。また、下記の「インターリンクジャパン」や「大好きワイン応援団」でもワインツーリズムを企画しているので、要チェックです。
【関連サイト】
●「北海道ワインツーリズム」推進協議会
北海道のワインツーリズムの普及と定着を図ること、またワインツーリズムを通じた北海道の活性化に資することを目的に設立。HPでは北海道のワイナリーなどを紹介。今後は推奨ツアーの紹介も行っていくそうです。
●インターリンクジャパン
こちらの会社でも、「北海道発!ワインツーリズム」事業を展開。そのほか、「ZOOロハス」など、北海道産ワインを通した魅力的なイベントも開催しています。
●大好きワイン応援団
こちらのブログでも、月に1度のワイナリーツアー、道産ワインを楽しむ食事会などを開催しています。
●北海道ワインツーリズムに参加:前編
今回参加したワインツーリズムのモニターツアーの詳細は、ガイド小西の公式ブログ「北海道のおいしい時間」に掲載しました。
●北海道ワインツーリズムに参加:後編
上記の後編です。
●北の生産者を巡る01~中澤ヴィンヤード
おいしい白ワイン用ブドウをつくる「中澤ヴィンヤード」の訪問記です(2008年の記事)。