蕎麦や鮟鱇が大変身
Sagra From:札幌
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▲バジルをほんのり効かせたそば粉のオレキエッテ |
さまざまに七変化する北海道食材やその料理に出遭うと、すごく嬉しくなっちゃいます。季節の魅力的な道産素材で紡ぐイタリア料理の
「Sagra」(さぐら)でも、楽しい出遭いが待っていました。
まずは、幌加内産そば粉のオレキエッテ。北海道は言わずと知れたそば粉の名産地。幌加内は作付面積&生産量が日本一のそばの町です。香り豊かなそば粉を、もっちもちのパスタにしたのがこちら。イタリア版の蕎麦がき団子のような風情。耳たぶに歯をたてるような食感の後に広がるそば粉の風味がたまりません。
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▲数人で取り分けていただく土鍋料理 |
そして、アンコウの土鍋煮モリーゼ風。アドリア海に面するモリーゼ州の料理だそうです。コラーゲンたっぷりの道産アンコウの部位いろいろと、ドスイカ、アサリをトマトで煮込んだ冬らしい熱々の一品。魚介から出るダシが濃い。旨いっ! アンコウとトマトって合うのねぇ~という意外性と、お鍋ならではのどこかホッとするおいしさが印象的でした。
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▲オーナーシェフの村井さん |
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▲江頭さんの山羊の煮込み |
そのほかにも、一夜干しを炙ってマヨネーズで食べるのが定番のコマイ(氷下魚)を手打ちパスタに使ったり、深い味の道産山羊スネ肉を柔らかな煮込みにしたり、鮭児をタルタルにしたり、ゆり根とズワイガニの内子を合わせたりと、興味深いメニューがいっぱいでした。
【DATA】Sagra札幌市中央区南1西8-20-1ライオンズマンション大通公園(=小六ビル)1F | TEL 011-219-4649
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以前紹介したSagraの記事
魅惑のフレンチ焼肉
Le Clos From:札幌
焼肉にフレンチ、できれば魚介系も楽しみたい。そんな欲張りな新年会を、
「Le Clos」(ル・クロ)で堪能してきました。こちらのレストランは、フレンチのシェフが考える焼肉店がコンセプト。通称、フレンチ焼肉。1階がワインバーとしても利用できるレストラン、2階が魅惑の焼肉ゾーンです。
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▲シシャモは身のふっくら感を味わえる特大サイズ |
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▲クセのある同士を仲良くさせたサバとシェーブル |
今回はコースでお願いしました。サバとシェーブル(山羊のチーズ)を合わせたひと皿など、数種のお通しの後には、意表をついて、蛤と鵡川産の特大シシャモがでんと出てきました。網でシンプルに焼く海鮮ものは、日本人のDNAをくすぐります。蛤はお正月らしいお味。
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▲食べるのに夢中で、焼肉の画像がなくごめんなさい。こちらはリードボー(胸腺)とエビのパエリア |
その後もチーズをかけていただく焼きトリッパ、ハチミツでマリネした鴨肉、オレンジ風味のイベリコ豚、瞬間燻製にして黒オリーブで和えた羊肉など、ひと手間を加えたまさにフレンチ焼肉が続き、いよいよ真打のびらとり和牛が登場。Le Closは店内に貯蔵庫を持ち、肉類を熟成させて常温で手切りをしているのが特徴なんです。肉や部位の種類も豊富。タレも定番の甘辛ダレのほか、網の上で温めながらつけるフォンドボーソースなど、ほかでは味わえない新たな焼肉の魅力を味わえる一軒です。
お肉の合間のサイドメニューも充実しています。特に紹介したいのは、スペシャリテのオマールエビのジュ・冷たい麺。焼肉といえば冷麺がつきもの。フレンチ焼肉ならば…と考えたのが、オマールエビのエキスの塊みたいなつけタレでいただくつけ麺。これは絶品です!
【DATA】Le Clos
夜景と料理に恋する夜
ラ・ステラ From:札幌
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▲夜景がメインになってしまいましたが、ドルチェ「白ブドウのスプモーネ ウォッカ風味」 |
新さっぽろ駅からすぐの「シェラトンホテル札幌」の最上階31階にあるイタリアンレストラン
「ラ・ステラ」。こちらのレストランは昨年の春から、東京・中目黒にある”フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ”の小林幸司オーナーシェフをアドバイザーに迎えているんです。小林シェフはイタリア最高峰レストラン”ヴィッサーニ”で日本人初の料理長を務めるなどの経歴と、1日に一組のお客しか取らず、同じメニューは出さないなどの鉄壁なポリシーで知られる鬼才。お顔もちょっと強面です(シェラトンのサイトにお顔写真があるので、
こちらをどーぞ)。
その小林シェフが「ラ・ステラ」のために提供&指導した冬のメニューをいただきました。噂通りの独創的なお皿が続きます。一つ一つの仕事が丁寧で繊細。素材の使い方や組み合わせも個性的。ポーションはかなり少なめですが、女性にはちょうど良いかもしれません。
そして、「ラ・ステラ」といえば夜景のすばらしさ。地上100mから眺める札幌副都心の夜景はなかなかロマンチック。これからの季節だと、バレンタインのディナーにいいかもしれません。
【DATA】ラ・ステラシェラトンホテル札幌*クリーン&ビューティサウナ「スパ・アルパ」での入浴と全身のアロマセラピーオイルマッサージがセットになった宿泊プラン「うるるんプラン」気になります…。
我が家のお雑煮
おまけのおいしい話です。恥ずかしながら我が家のお雑煮。焼いた角餅、大根、ニンジン、タケノコ、カマボコ、シイタケ、三つ葉が入って具だくさん。煮干やカツオだしの醤油味です。
明治以降にさまざまな地域から移り住んだ先人たちによって、北海道にはさまざまなお雑煮文化が受け継がれているようです。魚のカレイを入れる富山風、キャベツや豆腐を入れる味噌味の徳島風、餡入りの丸餅を入れる香川風など、とても多彩。餡入り餅のお雑煮って、どんな味なんでしょう? 甘くてしょっぱい??