知らなきゃ損する！オトクなホテル活用術

まめなチェックで得するホテル予約！

一度ホテルを予約してしまうと、安心しきって出発までは何もしないという人、多いのではないでしょうか？ 実は、ちょっとした努力と注意で、海外ホテルもかなりお得になるのです。

ガイドが“得する”ホテル予約をご紹介していく上で、まず言っておきたいのが“ホテルの予約は生き物”であるということ。予約の状況は、毎日、それこそ時間ごとに移り変わっているのです。ましてやそこに時差があるのですから、寝て起きたら状況が変わっているなんてよく聞く話。

自分の予約したホテルの、その後の予約状況をちょくちょくチェックしてみてください。同じ日程、同じ部屋タイプ、同じ予約ツールで料金が変更になることが実はよく起こっているのです。特に、ホテルのオンライン予約の場合には要注意！直前に部屋が余り、いわゆる“たたき売り”になる可能性が高いです。

自分が予約した料金が変更できるのなら、よりお得なコンディションに変更してもらいましょう。オンライン予約は“ギャンブル”的な一面もあります。したがって、予約をする際は、この予約は変更できるか、出来るのなら何時まで無料で変更できるのか、この2点を事前にチェックして購入する慎重さが必要です。

旅の位置付け、目的を十分認識して“完璧なホテル選び”

ヨハネスブルクのオールスイート。目的に応じてホテルのタイプもこだわりたい

実はホテルを選ぶときに、表示された宿泊料金の金額に惑わされてしまうというケースがよくあります。

予約をする前に、その料金に何が含まれているか必ず確認するようにしましょう。ホテルの宿泊料金には通常、室料・朝食・税金・サービス料などが含まれているのですが、ホテルによって設定が異なるケースもあります。

バリ島の税金・サービス料は21%、ロンドンのVAT（消費税）は17.5％と高いので、これが含まれているのといないのでは大きな違い。また、ホテルの朝食は、5つ星ホテルでは3,000円前後が相場。比較する際は安い金額に惑わされず、内容をチェックしましょう。

もう一つ大事なのがホテルの立地。料金は安いけど立地の悪いホテルを利用して、夕食やショッピングの帰りに結局タクシーで出費する……なんてことはありませんか？ 自分が滞在中に、主に何をするのか、主にどのエリアで行動するのか、を事前に認識しましょう。たとえ10ドルや5ユーロ宿泊料金が高くても、徒歩で移動できる便利な立地が、結局お得なはずです。

ホテルのサービスを最大限利用！
効率よく貴重な時間を満喫

日本人が意外に遠慮して利用しないホテルのサービスといえば、ホテルのコンシェルジュやゲストリレーションサービスです。レストランや観劇、美術館の予約やタクシーの手配など、本当はもっともっと利用すべきところ。外出先からでもホテルの代表番号にかけてコンシェルジュに依頼出来ます。レストランにとってもコンシェルジュはお客を紹介してくれる大事なお得意さん。可能な限り、良いテーブル、良い席を用意してくれますよ。

私は自分が宿泊していないホテルでもカウンターに立ち寄り、レストランの手配をお願いすることがあります（本当は反則ですが……）。　知らない土地ではとても便利な“ガイドブック”です。

ホテルマンも“人の子”。上手なお付き合いを

よく女性誌の海外旅行特集で、“ホテルマンに媚を売っていかに得するホテルサービス”などと“裏技”を紹介していますが、ホテルマンに軽率で打算的な裏技は通用しません。日常的に何千、何百のゲストに接し、“見ていないようでゲストをしっかり観察している”ホテルマンに見透かされるだけです。

それでもホテルマンも人の子。あなたを“良い人”だと感じれば、より誠意をもってサービスしてくれます。浅はかな打算を棄て、良いサービスには“ありがとう”。ただそれだけで、素晴らしいサービスをしてくれるはずです。