まずは簡単家計簿で、支出のクセをチェック
流動費としては、食費、外食費、日用品代、レジャー費、交際費、医療費、ガソリン代などがあげられます。流動費は、何も考えずに出費を続けていると、ついつい無駄なところに使ってしまったり、使途不明金につながりやすい項目。家計のクセを見直すために、まず3カ月程度家計簿をつけてみましょう。
毎日1分程度しかかかりませんので、家に帰ったら、お財布に入っているレシートでその日に使った流動費をチェック。ノートや手帳などに合計金額をメモしておきます。書くのが面倒な人は、アプリを利用するとよいでしょう。
1カ月たったらその合計額を出します。これを3カ月続けてみましょう。各月が予算内におさまっていればOKですが、もし大きなムラがあれば要注意です。無駄な出費をしていなかったか、振り返ってみましょう。翌月から日々の出費をチェックしながら、節約にトライを!
「袋わけ」で出費をいっきに削る手も
ここで、流動費の節約法について紹介します。食費をかけすぎている場合は、買い物に行く際にお財布に1000円だけ入れると効果大。必要最低限のものしか買わない習慣がつくはずです。外食費が多い場合は、「1か月に何回まで」「合計○○円以内で」などと予定と予算を決めておくことが大事です。
食費と日用品代を引き締めるには、「(3)貯まらない人はどう考えたらいい?」でも触れましたが、「袋わけ」がとても有効。まず、手元で使えるお金から1万円取り、残りを5週間に分割。たとえば手元で5万円使える人は、1万円を取っておくと残りが4万円になり、それを5で割ると1週間あたり8000円で、これで食費と日用品代をやりくりします。クレジットカードを利用したら、その金額を8000円から引いておけばOKです。
レジャー費は、入園料などがかかる場所もたまにはいいですが、無料で楽しめるスポットをチェックしたり、金券ショップや株主優待を利用してお得に楽しみましょう。映画試写会などにマメに応募するのもオススメです。
旅行好きな家庭なら、1%~3%と高めの利回りが魅力の「旅行積立」を利用するのもオススメです。
交際費がかかる人は、お中元、お歳暮のために、「デパート友の会」も有効です。12カ月一定金額を積み立てると、13カ月分の金額が利用できるというもの。利回りの高さが魅力で、デパートの商品がお得に利用できます。
医療費は、安いからと薬局でやみくもに薬を買うよりは、きちんとかかりつけの医師に診察をしてもらい、的確な薬をもらうことのほうが結果的に安上がりです。また、セルフメディケーション税制という医療費控除もあります。
該当する医薬品を年に1万2000円超購入すると、超えた分は医療費控除として申告できます。風邪薬や胃腸薬などにも対象の医薬品がありますので、ぜひチェックしてみましょう。
自動車のガソリン代や駐車場代については、自転車や電車などでいける場所なら自動車を使わないようにすれば、節約だけでなくエコにもつながります。
各費目を見直したら、ライフスタイル別に家計を見直しましょう!
取材・文/西山美紀 監修/畠中雅子(ファイナンシャル・プランナー)