一度見直すだけで、年間でかなりのお得に
月3万円をどうしても捻出できない、そんな人は、一度自分の支出を見直してみましょう。光熱費や水道代、通信費などの固定費は、定期的な出費なので、少し工夫するだけで、1年間でまとまった金額が節約できます。電気・ガス・下水道などの公共料金は、毎月現金払いではなく、銀行口座引き落としに変えると数十円割引になるケースがあります。銀行口座引き落としで割引にならない場合は、現金払いをクレジットカード払いに変えて、ポイントを貯める方法もあります。
携帯電話などの通信費は、料金プランをこまめに見直して、一番お得になるものに変更しましょう。また、NHK受信料は、1ヵ月払いを年払いにすると、約8%お得になります。
また、国民年金は、年払いを選ぶことで年4000円程度、2年払いだと2年分で1万5000円程度の割引になります。
住宅費や自動車費は、大胆にカットする手も
また、削れないと思いがちな固定費のなかにも、工夫次第で安く抑えられるものがあります。まず住居費は、賃貸住まいの人は、公営住宅や特定有料賃貸住宅など、良質な住宅を安い家賃で借りられる制度を利用できないか検討してみましょう。持ち家の人は、住宅ローンを見直して、より有利な返済法を検討しましょう。
保険料については、何年も前に入りっぱなしの保険を見直すと、保険料を節約できるケースがあります。たとえば、貯蓄性のある保険はその分保険料も高いため、死亡保障のために保険に入っているなら、掛け捨てと割り切って定期保険に切り替えて。月数千円浮くこともあります。
特約などもあわせて見直し、不要なものがあれば解約しましょう。また年払いを選択すれば、数パーセントの節約になる場合もあります。
自動車は、通勤などの必需品なら、経費の安い軽自動車などに検討するのも手です。都市部に住んでいて、月数回など、ごくたまにレジャーなどに使う程度なら思い切って手放し、レンタカーやカーシェアリングを利用するという方法もあります。また、自賠責保険料は、長期契約を選ぶと割引率が高くなるケースがありますし、任意保険も通販型なら保険料が安くなる場合もあります。
帰省費用も、新幹線や飛行機を高速バスに変更してみるなど、安い交通手段を検討してみるのもいいでしょう。
固定費の見直しはOKですか?次は流動費をレクチャーします
取材・文/西山美紀 監修/畠中雅子(ファイナンシャル・プランナー)