儲かりそうだからという理由だけで飛びつかない
投資商品にはどんなものがあるのでしょう。図はそれを購入金額とリスク・リターン別にまとめたもの。さまざまな種類があることがわかります。大きなリターンが期待できる商品ほど損をするリスクが高くなるので、儲かりそうだからという理由だけで飛びつくのではなく、各商品の特徴やメリット・デメリットをよく理解したうえで購入を検討してください。
「一つの商品に集中投資するのではなく分散投資を心がけることも大切です」(藤川さん)
投資資金の全てを一つの商品に充ててしまうと、その商品が大きく値上がりしたときには大儲けができるかもしれませんが、値下がりすると大損してしまうおそれが…。けれどもいくつかの商品に分散すれば、値下がりする商品があったとしても、他の商品が値上がりしていればある程度損をカバーできることに。すると、集中投資でうまくいった場合より儲けの幅は小さくなるかもしれないものの、損失の幅も小さくできるので安定的な資産形成ができると考えられます。
正しい分散投資をするためのポイントは?
ただし、注意してほしいことがあります。分散投資というのは単に異なる商品に分ければOKというものではありません。「例えば投資信託には日本株に投資するファンドだけでもたくさんあります。それらを何本か買ったとしても、よく考えると日本株に集中投資しているのと同じことになり、本質的な意味での分散投資にはなりません。正しい分散投資をするには、異なる対象の資産に分けることがポイントになります」(藤川さん)
投資対象となる資産を大きく分けると、国内株式(日本株)、国内債券(日本の債券)、外国株式、外国債券の4つ。これに不動産やコモディティ(金、原油など)が加わります。
「それぞれの資産は値動きが異なるので、異なる資産に分散投資すれば本当の意味での分散投資になります」(藤川さん)
投資商品は確かにいろんな種類がありますが、それらが投資対象とする資産は、たいてい上記のいずれかに当てはまります。分散投資を考えて投資商品を選ぶときには、どんな資産を対象にしているのかを必ずチェックするように心がけましょう。
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取材・文/萬真知子 監修/藤川太(ファイナンシャル・プランナー)