100万円からは、少しでも有利な商品を選ぶ目を養う
100万円貯まったら積み立てはそのまま継続しつつ、預け替えを検討します(図参照)。「ここまでは金利差など気にせずに着実に貯めることが最優先でしたが、100万円からは、利用するマネー商品の金利によって有利・不利の差が明らかになる領域に入ります。少しでも有利な商品を選ぼうとする姿勢が大事になるので、選択眼を養う訓練も兼ねて預け替えにチャレンジしましょう」(ファイナンシャル・プランナー藤川 太さん)
ただ、有利なマネー商品といっても、投資商品を利用するのはもっと貯蓄額が増えてから。「この段階では元本保証があるかそれに準ずる安全性の高い商品の中から、有利なものを選びます」。安全性の高い商品(以下、安全商品)の中にも、ビギナーでも利用しやすいベーシックな商品から、中上級者向けの商品までさまざまあるので、「順にステップを踏んで利用すること」と藤川さんはアドバイスします。
「初めての預け替えには、マネー商品の基本中の基本である定期預金をお勧めします」。また、必要に応じて他のベーシックな安全商品である、個人向け国債などを加えます。積み立てが進んで貯蓄額が200万円に達したら、次のステップの商品である、個人向け社債なども選択肢に入ってきます。
普通預金と定期預金の差って?詳しくは次ページで
取材・文/萬真知子 監修/藤川太(ファイナンシャル・プランナー)