主催旅行と手配旅行の違い
主催旅行とは旅行会社が自ら旅行内容(目的地・日程・行程)を決定し参加者を募集して催行するもの。一般的にパッケージツアーと呼ばれているものがこれにあたり、航空券(JR券)とホテルのセットプランや、旅行会社毎の宿泊プランなども含まれます(※正確には募集型企画旅行・受注型企画旅行の双方を指しますが、ここでは便宜上主催旅行というくくりで説明をします)。一方、「旅行者の要望により」航空券や乗車券、宿などの手配を「代理」で行う契約が手配旅行であり、その手配に必要な実費と手配手数料を旅行会社に支払うことになります。
この2つで利用者に大きく影響があるのは、補償と取消料の2点です。主催旅行については、旅行中の事故に関する「特別補償」と、旅行が行程通りに催行されないときに相当の補償金が出る「旅程保証」が旅行会社に義務付けられています。手配旅行は、あくまで手配の代行なので旅行中に起きた事故・旅程の変更等する責任は旅行会社では負いません。特に海外旅行などを依頼される際は、よく確認をされることをお勧めします(取消料については後述)。
最少催行人数は?
最少催行人数とは、ツアーを実施する最小単位。それ未満の人数しか集まらないとツアー自体が中止となります(※旅行会社の損益分岐点と関係して設定されることが多いようです)。特にバスツアー、添乗員が付いたツアーなどは、最少催行人数が30名などと大勢集まらないと催行されないツアーも多く、特に平日などは、せっかく申し込んでも中止……ということが少なくありません。回避方法は、申し込み状況を確認し、より催行されやすい日程を選んだり、日程がずらせない場合は、申し込み状況のよいツアーを選択して、手配するなどの工夫をするといいでしょう。