日頃の忙しさから開放されて、溜まった疲れを癒す人が多いようです。ガイドはいつも家でのんびり過ごしていますが、皆さんはどんな風に過ごされるのでしょうか。今回は元日に欠かせない恒例行事をご紹介したいと思います。
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| 両端が細く丸くなった祝い箸が「柳箸」の特徴 |
祝い箸・祝い膳
祝い膳といって正式には、脚付きの塗り膳を使い、器も塗りのものを用意し、お屠蘇でお祝いをします。そして祝い肴、おせち料理、お雑煮の順番でいただきます。気をつけるのは、目上の人から箸をとるのがマナー。箸は新しいものを用意し、自分の名前を書いた箸袋（水引がついたもの）におさめます。
※お正月は柳箸でいただく。
両端が細く丸くなった祝い箸が「柳箸」の特徴。食べるためどちらを口に入れても大丈夫。これは、いっぽうが神様が召し上がり、いっぽうが人が使うためです。
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| お屠蘇は、健康のための最高の妙薬 |
無病息災を願う、お屠蘇とは
元旦に飲むお酒だと言うことをご存知でした？お正月には日本酒・ビール・チューハイ・ワイン・焼酎など、さまざまなお酒が飲まれていますよね。しかしそれはお屠蘇の代わりにはなりません。元旦にお屠蘇をいただくことにはきちんとした意味があるのです。
お屠蘇を飲むと一年間の邪気をはらい、長寿をもたらすといわれています。もともとルーツは中国から。奈良時代に日本に伝わり、江戸時代になると武家や一般の上流階級にも取り入れられたそうですよ。
数種類の薬草を調合して、みりんや日本酒に一晩浸して作る薬草酒。みりんや日本酒には、ブドウ糖、必須アミノ酸やビタミン類が含まれており、また天然アルコールは血行を促進させます。健康のための最高の妙薬。昔からの風習だけでなく、現在でも風邪を予防する効果が期待できます。
■正しい飲み方
正式には三つ重ねの朱塗りの杯と飾りをつけた屠蘇器を使い、年少者から順番に年長者へと盃をすすめます。毒見の名残と若者の活発な生気にあやかると言う意味からだそうです。
杯は男性は片手で、女性は両手で受けます。子どもやお酒が飲めなくてもお祝い事なので、軽く口をつけて、新年のお祝いをしましょう。
お雑煮のルーツ
「おせち料理」と並んで、見逃せないのが「お雑煮」。「雑煮」の語源は「煮雑（にまぜ）」で、いろいろな具材を煮合わせたことからきています。もともと雑煮は儀式料理。雑煮の歴史は古く，室町時代頃には正月に食べる風習が定着していたようです。
また年始だけではなく年中行事や祭りなどの際に、めでたい日のご馳走としてつくられていました。正月に食べる風習が定着したのは、室町時代の末期。当時の武士の宴会では必ず一番始めに雑煮を食べてから宴を始めたそうです。酒の肴（さかな）として雑煮が振るまわれていたからであり、それ以来、一年の始まりである元日に雑煮を食べるようになったことのようです。
さて日本各地のお雑煮ですが、一般的に醤油味の「関東風」と味噌味の「関西風」。また「丸餅」と「角餅」？住む地域によって、さまざまですね。あなたの家では、何風ですか？
■無理なく、無駄なく、そして計画的にお正月準備はこちらから
・おせち料理 正月のお膳の整え方
■年神様をお迎えして一年の福を願う儀式のひとつである「お飾り」については
・正月の飾り物を現代感覚でおしゃれにから
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