防災/防災関連情報

複合災害とモラルハザードの危険(2ページ目)

大規模な地震災害や超大型のハリケーンなどが発生するとその後、被害地域では様々な二次的な災害が発生します。さらにそこに別の自然災害が加わることも。その可能性について考えておきましょう。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

「モラルハザード」は起きるのか

火災
大火災が発生した阪神・淡路大震災では一部に犯罪が多数発生したことで知られています。
日本のようなある程度管理された国家においては、災害時に「モラルハザード」は起きにくいとされていますが、果たしてそうでしょうか? 米国でハリケーンに襲われたある都市では、災害後にスーパーや多くの商店が、それまでごく普通に生活していた民衆によって次々に襲われるという事態が発生しました。さすがに銃を持った少年がいるような国ではないので、日本ではそうそう起きないとは信じたいのですが。

日本国内ではたとえば東京で被害が大きく発生したとしても近隣の自治体がすぐに支援を開始するような協力体制を作っています。ただし、これも地震の規模の大きさによると思われます。特に大規模な火災や原子力施設の破壊など、公的な支援の限界があるような被害になってしまった場合はどうでしょうか。

モラルハザードを起こさないためには、自治体などの公的な支援体制の前に、いかに地域の住民が協力して災害に対応できるかにかかっていると思います。ですから、都会の隣に誰が住んでいるかわからないような地域では、逆に心配してしまいます。自分や家族の生死に関わるような事態に面した時、あなたは社会的なモラルを保つことができる自信がありますか?

【関連サイト】

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