2007年は大災害の当たり年になる、と年初に言われていました。その根拠はきわめて希薄なものでしたが、過去のイノシシ年には関東大震災をはじめとして、5000人を超える被害者を出した伊勢湾台風、そして阪神淡路大震災が全てイノシシ年だからという理由でした。そして今年は、ご存知の通り能登半島地震および新潟中越沖地震が発生しています。また実際に被害がなかったので、みなさん記憶にはないでしょうが、今年は観測史上最大の規模を持った台風が日本付近に発生したのですが、コースが微妙に東にずれたために関東の東をかすめる感じで通り過ぎてくれました。そして、その直後に新潟中越沖地震が発生しました。
2007年地球温暖化と地震災害
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地球温暖化によって絶滅の危機に瀕している生物の代表としてシロクマがいますが、他にも多くの生物が危機に瀕しています。 |
2007年はほんの少しの偶然が重なり、大規模災害が防がれたような気がしてなりません。実際、中越沖地震での柏崎原発の被害は相当なものでしたが、メルトダウンが起きていたら大規模災害は免れなかったに違いありません。そしてその瞬間に史上最大規模の台風が本州を直撃していたとしたら。複合災害の規模は想定をはるかに超える、天文学的な数字になっていたと思われます。
地震発生における防災を主にこのサイトではお届けしてきましたが、今後は台風や大雨の被害も含めた複合的な災害対策を提供していかないといけないのでは、と思った1年でした。
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