防災/防災関連情報

防災家族会議のすすめ(2ページ目)

もしも家族がバラバラになっているときに大地震が起きたなら。妻や子どもたちはいったいどうするのだろう? 自分は勤務先から自宅へとどうやって帰るのだろう? そんなときのために家族で会議を開きたい。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

災害図上訓練

DIG
災害図上訓練を行うことで地域におけるリスクが初めて意識できる
これまでの防災訓練は警報と同時に「机の下に潜りましょう」、「避難指示に従って退避しましょう」というようなもの。それは子供や幼児に対しては正しい避難行動かもしれませんが、毎回同じことをしていて緊張感もなく、これから起きる大震災の被害人数をどれだけ減らせるかは疑問です。当然のことながら、地震被害はその地域特有の環境が大きく被害人数を左右させます。山、海、河口など地形的な問題、地盤の強さによる倒壊家屋の数や火災発生の可能性、避難経路や広域避難所の有無などさまざまな要素が絡んできます。そこで、よりリアルな演習をと考え出され、自治体や企業で行われ始めたのがDisaster Imaging Game(DIG)と呼ばれる演習方法です。

その作成方法は用意した地域の地図の上に透明シートを載せて印をつけて固定します。次にハザードマップから川や海などについて表記します。地震には、常に津波や洪水などの複合的な危険が起きることを意識するためです。

さらに主な幹線道路や駅などを地図上に表記。自宅近くの避難所や病院などを自宅の近辺からマーキングしていきます。家にいる母親が被災して、自宅にいない場合、避難所または病院に探しにいくための目印として家族全員が覚えておく場所を決めます。

家族が学校や会社から帰る道順を事前に決めておけば、どのぐらいで家にたどり着けるか、迂回コースはどんな道があるかが確認できます。この災害図上訓練は一度行っておくだけで頭の中に災害時の避難方法が刷り込まれます。お子さんがいる家庭ではぜひ行っておくことをお勧めします。

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