防災/防災関連情報

生死を分ける寝室と台所の安全

地震災害で亡くなった被害者の9割は寝室で被害にあっています。次に多いのが火災によるもの。この二つを乗り越えてしまえば地震はそれほど恐いものではありません。その具体的な方法とは?

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

どんなに頑丈な建物の中にいたとしても、倒れてきたタンスや、落ちてきた電灯などで被害を受けるのは生身の人間です。そして過去の地震の際に、人的被害がもっとも多いのは圧倒的に寝室です。防災という観点から考えた場合に、睡眠時という、人が最も無防備な状況にある寝室の安全は、最優先に安全を図らなければならない地震対策の重要ポイントです。

命を守る寝室と台所の安全

ベッド
寝室の安全を図るためにベッド周辺に頑強なパイプをはるシステム。(安心ベッド枠・相日防災株式会社)
まず現在のご自分の寝室を見渡してみてください。重量のあるタンスや本棚、テレビなどの電気器具が寝床の近くにありませんか? これからご自宅を購入または新築するかたは、ビルトインタイプの家具などを検討してみるのがよいでしょう。寝室の安全度を高めるためには重量のある家具を置かないこと。住宅事情などで寝室に家具を置かざるをえない場合には、十分に固定するか、または腰程度の背の低い家具のみ置くようにしてください。

地震時には窓ガラスなどの破損の可能性もあります。寝室の窓などにはしっかりとしたカーテンなどを引いておくことが事前の準備としては有効です。寝室のコンセントなど、家の数箇所には停電時に自動点灯するタイプの非常灯を付けておくと非難時に役に立ちます。さらにスリッパや簡単に履ける運動靴なども枕元に用意しておくことをお勧めします。


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