防災/防災関連情報

大震災の時に便利な乗り物

震災時には大規模な交通の遮断が発生します。家族を避難させないといけない状況で、徒歩しか手段がないのは不安です。そんなときに車以外になにがあったら生存確率を上げられるのでしょうか?

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

大規模な災害になると、緊急車両を優先させるために様々な箇所で交通が遮断されます。さらに建物の倒壊が起きるような場合には、道路には様々な危険物が放置されることも予想されます。阪神・淡路大震災においては最も移動や生活用品の調達に便利な乗り物は小型バイクだったという証言があります。ただし長期にわたる被災の場合には車がひとつの生活スペースになるということもあり、大家族にはやはりワンボックスの車があると大変重宝することは事実です。

車による避難には危険がつきもの

事故
大きな揺れは道路に甚大な被害を発生させます。こんな場所を走行したら大変なことに。
さて、地震直後、普段の運転で、車が横転したり水没したりすることは考えにくいことですが、地震の際には道路が陥没したり、路肩が落ちてしまったりしますので、それを知らずに運転していると簡単に横転したり、道路脇の湖や湖沼などに落ちてしまうことも考えられます。

もしも道路で横転してしまったらどうすればいいのでしょうか。身体が動くようなら、速やかに車外へと脱出しなければなりません。車が横転するような状況では、ガソリンやオイルが漏れてしまっている可能性があります。引火してしまったら爆発の可能性もあります。

まずはエンジンを切り、シートベルトを外しても落ちないように体をずらします。ドアの変形で開かなくなっていたら、ロックの解除を確認して両足で蹴ってでも脱出します。水没したときは沈む前ならば、窓を開けてそこから脱出します。水圧がかかるとドアに圧がかかるので、車内に浸水してからドアを開ける方法もあります。

車内に閉じ込められた時用に、ウィンドウを割る工具(カー用品店で購入可能)を車内に置いておくのも必要でしょう。



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