防災/防災関連情報

防災用品は生命を守ってくれない(2ページ目)

9月1日を過ぎて、国民の防災意識のピークは超えてしまいました。これからは大きな地震でも続かない限り、人の関心は薄れるばかりです。でも本当にそれでいいのでしょうか? 危機はもうそこにあるのに…

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

生命を守る防災用品

棚
まずは寝室に重量のある家具を置かないことが原則。しかし事情でどうしても必要な場合はこのようにすきま家具を入れるのも一案です。
人が最も無防備な瞬間とは、いうまでもなく就寝時です。地震災害で5000人を超える被害者が出た阪神・淡路大震災では90%を超える人が発生直後に何も出来ずに圧死してしまっています。つまり寝室の安全さえ図れば地震災害での死傷リスクは画期的に減少出来るということなのです。

寝室に家具を置かざるを得ない人にとっては家具固定具こそ最優先の正しい防災用品です。お勧めはタンスと天井の隙間を無くす家具です。これならば震度7クラスの震災でも、倒れて死傷したり、動けなくなって、その後火災に会って焼死するなどの危険から逃れられます。

次に生存確率を上げる防災用品は避難グッズは非常灯とヘルメットです。夜間時の大地震発生により停電すると避難には大きな障害になり逃げ遅れや思わぬけがの原因にもなります。停電時の自動点灯ライトは各部屋の空きコンセントに挿しておきましょう。

ヘルメットの用意は大げさに思う人もいるでしょう。しかし家屋の倒壊から逃げ延びた人を次に襲うのは様々な落下物です。防災ずきんが戦時中から現在に至るまで存在するのはそれなりに理由があるからです。人間は頭に衝撃を受けると致命的なケースになる可能性が高いのです。いかなる場所においても、瞬時に頭部に衝撃を受けないような動作が地震災害におけるサバイバル術の基本なのです。

A.生命を守る防災用品
・家具固定具
・非常灯・ライト
・ヘルメット・防煙マスク・簡易シューズ
・救急医療品

B.避難生活用用品
・非常食
・水
・簡易トイレ
・ラジオ

Aは必須、Bは用意するにこしたことはないものとして考えましょう。そして大事なことはすぐに手に届くところにあること。玄関、枕元などがおすすめです。しまいこんでどこに置いたのかわからなるようでは元も子もありませんから。



【関連サイト】

 相日防災株式会社
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