防災/防災関連情報

放火されやすい家には理由があった!(2ページ目)

火災の原因で最も多いのが放火。しかもその被害は年々増えてきているという。放火は被災者の死亡にもつながる重大犯罪。どうしたら放火を防げるか、それには防犯という面から考える必要があります。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

放火犯罪と侵入犯罪の関係

簡易消化具
火災は何といっても初期消火が肝心。まずは小さい火のうちに消すことが被害を防ぐ。台所や寝室などにこんな簡易消火器があると安心。
消防庁では放火火災に対する危険度を自分でチェックできる評価シートを作成しています。質問に答えると、家庭や事業所でどんな放火火災の危険があって、どんな対策をすれば効果的なのか、とてもよくわかるようになっています。
【関連リンク】 放火火災に対する危険度チェック(pdf)

放火への備えは、実は他の犯罪被害、特に空き巣などの侵入被害を防ぐこととも大きくかかわっています。放火に備えるということは、家の犯罪被害を防ぐことにもなるわけです。前述の防犯センサーライトひとつつけるだけで、犯罪を少しでも予防できるのであれば、安い投資と言えるでしょう。

犯罪者は見逃さない!

あなたの家には死角になるような場所がありませんか? 人通りが少なく、夜間に周囲が暗闇になるような地域であれば、それは放火犯や侵入犯にとって、とても都合のいい家になります。そんな場所には侵入監視アラームをつける必要があります。

新聞受けに郵便物がたまっていたり、周囲に可燃物が置き去りにされていたりすれば、それを放火犯は見逃しません。日頃の生活に防犯意識を身につけること、地域やマンションの管理組合主催の消化訓練にも積極的に参加しましょう。いざというときに、消火器を使って、自ら初期消火をすることが大きな被害を防ぐことにつながるのです。最近ではコンパクトな簡易消火具も市販されています。大き目の消火器以外にも、キッチンや枕元に準備してあれば、いざというときに安心です。



最初に申し上げたとおり、火災の中でも放火火災は最も防ぎにくい災害です。しかし、放火は他の犯罪同様に社会的な監視と管理がしっかりしていれば、その被害を最小限に抑えることができるのです。自分の家だけでなく、地域全体のセキュリティレベルをあげることにあなたも貢献しましょう。

【関連サイト】
・関連リンク集 放火・火災の備え・消防知識
・関連サイト 大掃除で火災と放火を防ぐ 家の周りは放火の標的!
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