防災/防災関連情報

火災を知るにはまず火から(第2回) 燃焼の五要素?!(2ページ目)

火災が発生する時には燃焼がおこります。基本的な事ですが、これを説明しなければ「火」と「火災」の関係に進めない! という重要な事です。

執筆者:荒井 健一

燃焼が始まると、まず熱が発生します。熱によって可燃物がガス化されると、今度は空気と混ざります。すると、連鎖的に燃焼が継続され、いわゆる「化学反応の継続(酸化・連鎖反応)」が起こります。これが第4の要素である燃焼の継続というもので、この現象によって火災に発展してしまうのです。

さらに、最近では重力火が燃える要素の一つである事がわかっています。無重力(無重量)空間では重い物が落下しないだけでなく、空気よりも軽い物でさえ上昇しないことから燃焼によって発生した排ガスが上昇しない事により、排ガスが火点の周囲を覆ってしまいます。この為、新鮮な酸素(空気)を供給出来なくなり、火は消えてしまいます。(ただし、「重力と燃焼の関係」につきましては、もっと複雑な現象がありますので、詳細は次回の記事にてご説明します。)

以上、重力を入れて「燃焼の五要素」となります。

:2002年10月10日の時点では、「燃焼の五要素」という言葉はありません(図書館、主要検索エンジン九社、及び検索ソフト使用による検索結果。)。学校などでの試験、勉強などでは、あくまでも「燃焼の三要素」が基本です。

『関連記事』
火災を知るにはまず火から

火の起源と進歩(第1回)

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