学校などでの避難訓練では、サイレン、もしくは放送により、「災害通知」があり、その後校庭に出るというのが一般的な訓練です。私も小学校を卒業をしてからうん十年、記憶をたどって見ても、思い浮かぶことは『お・か・し・も』?これも定かではなく、『お・か・し』だけだったかもしれません。
防災ずきんもありました。普段は椅子のクッションにしていましたね。そして、校庭でやった「小さく右へ習え」。名前が「荒井」なので「あいうえお順」で並ぶとあ行は先頭。そして背の順で並ぶときも、小さかったので、どちらの順番で並んでも、いつも先頭でした。「避難袋」や「消火器」の使用もありましたが、今の仕事を始めるまでは、まるで記憶に残っていませんでした。これらは、あくまでも学校生活での避難方法の訓練なのです。
学校を卒業し、長い時間を経るうちに記憶は曖昧になり、誤解をして「避難」=「避難場所に行く」と思ってしまうことがあるようです。それもそのはず、学校は災害時などでは『避難所・避難場所 』となっているのですから・・・。しかも、子供による消火活動、救助活動などをする必要もなく、それらの活動方法の詳細は教えられてはいないのです。
この事実を裏付けるかのように、阪神淡路大震災での震災当時、被災者の方が、一部の『避難所』に殺到してしまい、パニックが起きただけでなく、震災現場の救助作業、消火活動を行う人が不足してしまったというのです。大人になってからの避難訓練への参加は不可欠ではないでしょうか?
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