親子で遊ぶ、川遊びでは、親子での魚とりについて書いた。自然の中での親子の触れ合いは、きっと夏の日の思い出として、記憶に残ることだろう。さて今回は、捕まえた魚の飼育について解説してみよう。

とは言え、飼育を推奨する訳でもない。現地で生き物に触れ、生き物の体のつくり、どんな所に棲んでいるのか、また帰宅後に図鑑やWEBで生態などを調べるだけで、きっと子供にとって得るものは大きい。デジタルカメラを活用し、前回紹介した接写ケースを使って記録しておくと、あとから魚の名前を調べたりするのに役立つ。実体験として、自然と触れ合うことが重要だと私は考える。そういった楽しかった記憶が、後に環境について考える布石になるのでは、とも。

しかし子供にとって生き物は、興味深い存在であることは否定できない。自分が捕まえた魚であれば、きっと飼育してみたくなるに違いない。自分が管理できる範囲であれば、また向上心をもって飼育に向き合うのであれば、それも良いと思う。

捕まえた魚を全て持ち帰るのではなく、用意できる水槽と相談した上で、少しだけ持ち帰るようにしよう!


飼育の基本

熱帯魚の飼育では、「水槽」と「魚」を同時に買えないことは常識である。これは水を綺麗にするろ過バクテリア(ろ過器の中に発生する水を綺麗にする微生物=分解者)の発生に、ある程度の時間がかかるからだ。拠って、水槽を完全にセッティングし、1週間程度してから、魚を少しずつ増やすのがセオリー。

しかし、「採集」→「魚の持ち帰り」という行為は、概ね突発的な出来事だと思う。川遊び自体は計画的であったにせよ、飼育については魚を持ち帰った後に考えることが大半と思われる。採集魚を飼育することが目的であれば、事前に水槽をセットしてから、採集に望むのが本来は理想だ。

水槽の選択や設置方法は、基本的に熱帯魚と変わらない。温度管理をするための「ヒーター」「サーモスタット」が取り敢えず必要ないだけで、熱帯魚の飼い方が参考になる。取り敢えずと言ったが、通年を通し20度以上に水温をセットした方が病気の予防につながり、日本産淡水魚でも「ヒーター」「サーモスタット」はあった方が良い。がっ、取り敢えずは無くとも問題ない。

熱帯魚の飼い方でも触れているが、色々飼うのであれば、小型の水槽よりも60cm以上のサイズが向いている。価格や設置場所のことを考えれば、横幅60cmの水槽が妥当だろう。

トウヨシノボリ
トウヨシノボリ川底が小石が混じりの砂利のところに多く生息している。また岩などをテリトリにーし、雄通しで縄張り争いをする。
それ程重要なことではないが、概ね日本産淡水魚は熱帯魚と比べ地味なことが多い。魚の色彩にあわせ底砂を、大磯や川砂などを選択するとしっくりまとまる。また生息環境を模倣し、現地をイメージしたレイアウトを作るのも良いだろう。拠り自然に関する理解が深まり、また趣のある水槽が作れるだろう。

水質や日々の管理も、熱帯魚の飼い方を参考にして全く問題ない。