小さな自然の再現、ビオトープへの誘い――――
ここ数年で、なんだか急激に一般的になってきた観がある「ビオトープ」。言わずと知れた水草ブームの火付け役 ADA(水草関連商品のメーカー) の影響である事は間違いないでしょう。アクアリウム関連の雑誌でも特集を組まれるようになり、またそれに付随して関連アイテムも多数販売されるようになってきました。
フトイ、カガブタ、オモダカ、ミズアオイなどを使用してのレイアウト。また、それらを純粋に栽培だけを楽しんでいる方も多いでしょう。しかし、まだまだ一部のマニア、またはそれに準じる人たちの楽しみであり、一般的には、ややとっつきにくい分野である事は否めません。しかし、それほど高度な知識や高額な器具は必要とせずに、意外と簡単にそれらは楽しむ事ができます。
お金をかけず、発泡スチロールの箱に田んぼの土と水、植物を幾つか植えただけでもそれは立派なビオトープです。しかし、それでは植物の生育を観察するのには良いですが、涼をもたらすインテリアには程遠いものと成ってしまいます。そこで、見た目に美しく、誰でも簡単に楽しめ、涼しさをもたらし、手軽に作れるビオトープを紹介したいと思います。
メールマガジンを講読してくれている方は覚えていてくれているかもしれませんが、我が家の白いスイレン鉢の紹介です。特に植物を植えるわけでもなく、数種の浮き草とメダカを泳がしただけの単純なものです。それでも、我が家に訪れる人には好評で、涼しげで良いとの声を多く聞きます。ビオトープ
生命を意味する「Bio」と、場所を意味する「Top」からなるドイツ語の合成語。狭義では、水辺の植物(オモダカ、ミクリ、etc)を植えた鉢などを指す。本来は、「野生生物の生息空間」を意味します。