熱帯魚/熱帯魚関連情報

ワンランク上の水槽管理術!!(2ページ目)

熱帯魚の水槽を維持していく上での日々の管理の中から、「水替え」に着目してワンランク上の管理を目指します。水替えの持つ本来の意味を理解した上で換水をすれば、一歩進んだ管理ができる筈!

長谷川 秀樹

長谷川 秀樹

熱帯魚 ガイド

熱帯魚との付き合いは、気づけば20年以上。そんな現在でも、癒しであり、インテリアであり、知的欲求を刺激してくれるアクアリウムにぞっこん夢中。あくまでも趣味人としてのスタンスで、ネットや雑誌、新聞での執筆、ラジオ出演、熱帯魚の撮影などをこなす。直近では、熱帯魚映像図鑑(DVD)の監修解説を行なう。

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特に、NO3(硝酸塩)は、強い酸性のため飼育水を酸化させてしまいます。多くの魚が中性付近の水質を好むため、余り酸化してしまうのは良くありません。また、流木などから出るタンニン酸、腐敗酸もpHを下げる要因の一つとなります。日本の水道水は、概ねpH7.0~8.0の間なので、換水により酸性に傾いた飼育水を中性に引き戻すというメリットも換水にはあります。



それと、魚や水草は水中のミネラル(微量元素)を吸収しています。N(窒素)、P(リン)といったものは、水槽内ではかえって害になるほど、余分に存在するのですが、一部の微量元素(Fe、k…)は、欠乏気味です。それらの補給と言う意味も若干あります。

結果として、窒素化合物(NO2、NO3)の排出pHの回復、(ミネラルの補給)を目的に水換えは行います。それらの目安を知るためには、水質の測定(pH、NO2、NO3)が必要になってきます。慣れてしまえば測定試薬などに頼らなくても毎日の観察や直感で換える事も可能ですが、まずは水質を目安に行うのが妥当でしょう。

あと、換水時の注意点として。

一度に大量に換えない(多くても水量の1/2程度)。余り、底にたまった汚れを舞散らさない。濾材を、水道水で洗わない。などが、あります。是非、それらを理解した上で水替えを行なって頂ければ、ワンランク上の水槽管理が行なえることは請け合いです。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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