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猫はお友達がいた方がいいの? 新入り猫を迎える時に(2ページ目)

単頭飼いから多頭飼いへ。また二匹いる所に新しくもう一匹、など後から猫を増やす時に気を付けたいことのあれこれ。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

先住猫の性格を考え、子猫時代から単頭で溺愛されていた子は(完全室内飼いの場合は特に)自分は人間の仲間だと思っている節があるため、他の猫を寄せ付けない事が多い様です。
この場合には、新しい猫を増やすことは先住猫にとって負担がかかるだけでメリットはありませんので、多頭飼いは断念された方が賢明です。

では、その判断はどこですればよいのでしょう?
それには「会わせて様子を見る」以外ありません。
従って、できれば「お試し飼い」のできる猫を2週間位預かって、お互いの相性などをみて、どうしてもムリそうならお返しできることを条件に引き取った方がよいです。
そうでないと、引き取ったものの目が合っただけでシャーフー威嚇仕合い、ともすれば猫パンチの応酬をすることになり、見ている飼い主さんは途方に暮れ「こんなことなら引き取らなければよかった」と悩むことになります。

最初に述べた通り、殆どの場合、出会ったばかりの猫同志はすぐには仲良くなれません。
おそらく先住猫は新入りを激しく威嚇するでしょう。
それは無理もないのです。猫は「テリトリーを守る」習性があるからです。
飼い主さんはここをよく理解し、先住の子を叱責しないように気をつけてください。
できたら新入りの子にはしばらくゲージに入ってもらって、先住の子が自分のテリトリーを侵害されることがない状況を作ってあげてください。

新入りの子が子猫の場合にはテリトリーの意識はまだ薄く、好奇心が強いので先住猫に威嚇されようと猫パンチを繰り出されようと突き進んで行くので、比較的仲良くなれるのが早いようです。
又、時として子猫のイタズラが過ぎて、先住の子にお仕置きされる場面があります。
小さな子が大きな子に襲われている様に見えますし、子猫はすごい声で鳴くので、殺してしまうのでは・・とヒヤヒヤするかもしれませんが、子猫はこうやって猫社会の掟を体で覚えていきます。.
飼い主さんがむやみに間に入って引き離したりせず「猫のことは猫にまかせる」つもりでドーンと構えていて下さい。
猫は人間の心理を敏感に察知する動物ですから、飼い主さんが右往左往すると、それが猫に伝わってしまい、かえって上手くいきません。
あまりしつこく喧嘩をする様なら、「うるさいよ!」と両方を叱りましょう。

ガイド宅にチビ猫のまりあがやって来た時、何匹かは順応するのに時間がかかって、しばらくシャーシャーフーフー大変な時期がありました。
そこで私はわざと一泊で外出して、家を猫だけにしたんです。
帰宅した時には玄関に全員が迎えに来てくれており、その中央にまりあがちょこなんと座っておりました。「猫のことは猫にまかせる」が上手くいったケースです。
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