トレーナーさんとしての資格
愛犬と自分に合ったトレーナーさんを選びたい。 |
前者の場合は、「訓練士補」「訓練練士」「訓練教士」「訓練範士」「訓練師範」という五つのランクに分かれており、訓練士補はJKC公認のトリマーを養成する機関で、その課程を修了した人が得られるものですが、それぞれに年齢や経験、実績など、必要とされる条件を満たした人が受験できる仕組みとなっています。後者の場合も、「三等訓練士」「二等訓練士」「一等訓練士」「一等訓練士正」「一等訓練士長」と、五つのランクに分かれています。
近年では、犬に関する団体・協会などの数も増え、独自のトレーナー資格を発行しているところが多くなってきました。こうした資格を、複数の団体にわたって持っているトレーナーさんもいますし、海外で学び、海外の団体の資格を持つトレーナーさんもいます。また、中には、独学でトレーニングを修得し、資格といったものは持たずに、トレーナーさんとして活躍している人も少数派ですが存在します。
トレーナーさん選びのポイント
一概には言えませんが、訓練士さんと呼ばれる人達は、一般的なしつけはもちろんのこと、アジリティーなどのスポーツや訓練競技会、警察犬、災害救助犬など、より専門的なトレーニングにも長けている人、と言っていいでしょう。一方で、トレーナーさん、インストラクターさんというと、ごく普通の家庭犬としての生活に必要なしつけに重きを置いた人、といった感じです。どちらにしても、知識と経験、そして犬への愛情が必要な職業です。時々、トレーナーさんをどう選んだらいいのか?と聞かれることもあるのですが、ガイドとしては、以下のように考えています。
●可能であるなら、犬を迎える前に、トレーナーさんについてもある程度の情報を仕入れておく。実際に犬と暮らしている飼い主さん達からの、いわゆる口コミ情報は有用。
●自分が何を望んでいるのかを考える。例えば、子犬の社会化を大事にしたいのか、将来的にアジリティーなどのスポーツや各種競技会などにも挑戦してみたいのか、困った癖について相談したいのか……など。トレーナーさんによっては、得意分野というものもあり。
●できれば何人(何ヶ所)かにコンタクトをとり、トレーニングに対する考え方など、話を聞いてみる。トレーナーさんによって、考え方など少しずつ違うところがあるので、自分が納得できる人を。また、人対犬の部分もありながら、実際は人対人の部分が大きいので、人柄や教え方なども自分と合う人を。この時、トレーニングの様子を見学させてもらえるならベスト。
●トレーナーさんが資格を保有しているなら、それを発行している団体などについても少し情報を得てみる。団体の考え方、主張しているものから、そのトレーナーさんの考え方、トレーニング方法などがちらりと見えてくることもあり。
●なるべく、知識と経験が豊富で、犬への愛情がたっぷりな人を。知識からだけでは得られないものが、やはり経験。これだけ犬種の数もあり、個性も豊かな犬達。経験があってこそ対処できるというものもたくさんあり。
●理論に偏り過ぎていないこと。頭でっかちになるのでは、犬も自分も窮屈。理論もテクニックもバランスがとれているのが望ましい。
●費用が明確で、あまりに高額であったりしないこと。
●スクール形式の場合は、その場で聞きたいこと、教えて欲しいこともあるもの、マン・ツー・マンの時間がある程度は確保できる内容であるのが望ましい。
など
トレーナーさんを選べるのは、飼い主さんです。どうぞ愛犬のために、いいトレーナーさんを選んでくださいね。
今後は犬と暮らす人も益々増えることでしょう。どうしつけたらいいのか、新米飼い主さんにとっては切実な問題です。各都道府県に、せめて一ヶ所ずつくらい、トレーニングに関する情報を得られるコミュニティーのようなものがあったら……と思います。それには、公的機関の協力が必要になってくるでしょう。近い将来は、公民の連携プレーがとれたトレーニングコミュができることを願っているガイドです。
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