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・犬の世界は黎明期
・トレーナーさんの資格
犬の世界は黎明期
何気ないオスワリのポーズは、実は、犬を落ち着かせるのにも役立つポーズ。 |
その中にあって、特に活発な動きを見せているのが、しつけに対する考え方と、そのトレーニング方法。合わせて、関連のスクールや、トレーナーさんの数も増えてきています。
それらを見比べていると、どこに通ったらいいのか、どのトレーナーさんに習ったらいいのか、迷ってしまいますよねぇ。もとより、訓練士、トレーナー、インストラクター……など、その名称もいくつかあって、どこがどう違うのか?と思う人もいるかもしれませんが、ここでは“トレーナー”という名称で統一して話を進めたいと思います。
成功例
飼い主さん数名に、トレーナーさんにしつけの仕方を指導してもらって、よかったこと、失敗したことなどお聞きしてみました。まずは、成功例から。Aさん(ミニチュア・シュナウザー):
たくさんのトレーナーさんがいて、本当に迷ったのですが、何人かにお話をお聞きしてみて、私なりに納得した方にずっと見てもらっています。ですから、うちのコの性格も充分理解してもらえた上で対処してもらえますし、同じトレーナーさんにお願いしているということで、妙な癖がつかず、私自身もいろいろな考えにまどわされることなく、一環した考えの基にしつけができているので、私としては結果的によかったと思っています。
Bさん(ジャック・ラッセル・テリア):
犬種柄、テリア気質がひじょうに強い犬種ですので、実際、しつけに手をやくことがありました。どうしてうまくいかないのだろう……と悩んだ時期もありましたが、たまたまこの犬種を手がけた経験がわりと豊富なトレーナーさんと知り合い、犬種の特性などもいろいろ教えてもらえたことも含め、その犬種や、そのコの個性に合わせたしつけ方法を教えてもらえたのはよかったと思います。
Cさん(シェットランド・シープドッグ):
シェルティーは運動性能も高いということで、ゆくゆくはドッグスポーツなども楽しんでみたいと思っていました。ですので、基本的なしつけはもちろんですが、アジリティーなどのドッグスポーツにも強いトレーナーさんを見つけました。今、そのアジリティーを楽しんでいますが、しつけの他に、スポーツドッグのフィジカル、またメンタル的なケアなどについても教えてもらえるので満足しています。
Dさん(ダックスフンド):
犬を迎えるということは決めていましたし、事前にある程度勉強して、社会化の大切さなどは知っていましたので、パピークラスを設けているところを優先して探しました。問題が起きてからトレーナーさんを探すのではなく、問題が起きないようにしつけをするという意味で、子犬の頃からお世話になれたのはよかったと思いますね。
失敗例
こちらは、失敗例です。Eさん(ウェルシュ・コーギー):
うちのコは、ある時から、他の人や犬に対して過剰なくらい吠えるという問題が出てしまいまして。トレーナーさんにお願いして、これを直そうと思ったのですが、一人目の方のところではなかなか治らず、二人目の方にお願いしたところ、これもうまくいかない。結局、数人のトレーナーさんにお願いしましたが、それぞれに対処方法や、しつけに関する考え方に違いがあって、私自身が混乱してしまいました。問題はというと、治ったと言うより、余計ひどくなってしまった感じです……。
Fさん(チワワ):
大変お話好きのトレーナーさんでした(笑)。犬の行動学とかいろいろ話をしてくださいましたが、お話の部分ばかりが多くて、実質的なしつけのテクニックと言いますか、生活に流用できるものは少なかった気がします。
次のページでは、トレーナーさんの資格について見てみましょう。