時に、病気に関係することもありますので、愛犬の健康を守るためにも、ノミやダニについて知っておきましょう。
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・ノミについて
・ダニについて
・ノミやダニと関連する病気
ヒトや犬につくのは、ほとんどがネコノミ
時に病気に関連することもあるノミとダニなので、できるだけ予防したいもの。 |
ノミのライフサイクル
ここで、ノミがどう成長するのか、そのライフサイクルを少し見てみましょう。〔成虫/2~4週間〕
宿主に寄生すると、48時間ほどで交尾の後に牝は産卵。一生のほとんどを宿主の体で過ごしますが、その間産み落とす卵の数は、一日で20~50ヶ。一生に換算すると、200~400ヶと多量です。宿主の体から離れると、わずか数日でその生涯を閉じてしまいます。
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〔卵/2~5日〕
卵の大きさは直径0.5mm程度で、楕円形。2~5日で孵化しますが、それには高い温度環境が必要です。宿主が動いたりする度に、卵が振り落とされるので、ノミがいることが疑われる場合には、特にこまめな掃除を心がけたいところです。因みに、ノミのライフサイクルのうち、最も数が多いのが、全体の半数ほどを占める、この卵の状態。
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〔幼虫/7~14日〕
成長するごとに、その大きさは2mm~4mm。白い蛆虫のような感じで、成虫の糞やゴミなどの有機物から栄養を得ています。暗い場所を好み、2回の脱皮を経て、さなぎへと変身。
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〔さなぎ/約10日〕
カイコのように白い糸を吐いて繭を作り、その中で成虫になるのを待っている状態。このまま50週前後生きることができ、宿主が吐く二酸化炭素や、熱、振動などをきっかけに目覚め、羽化、成虫となります。この間の繭は、殺虫剤に対しても抵抗力が高いようです。
ノミはこんな環境を好む
ノミにとって生活しやすい場所とは、以下のようなもの。■気温18℃以上、湿度60~80%程度の環境を最も好む。
■暗くて、適度な温度と湿気のある場所。例えば、犬用ベッドの中や下、布団の中、枕の裏、カーペットの下、ソファーの隙間、家具の後ろ……など。
普段、掃除の手が行き届かないような場所に潜むことが多いので、気になった時にはこまめにお掃除を心がけましょう。
次のページでは、ダニのお話を。