保護施設から引き取られた犬達がたくさん出演
パピを演じたのは、ラスコーという名のチワワのミックス。殺処分寸前のところを引き取られ、銀幕で大活躍することになったラッキードッグ。 |
この映画には、実に200頭を超える犬達が出演していますが、その中に動物保護施設から引き取られた犬達が多くいることが特徴的でもあります。クロエに恋するパピを演じたチワワのミックスは、その名をラスコーといいます。里親が見つからないままに、長く保護施設で暮らしていたコでした。
引き取り手が見つからないことから、明日にでも殺処分か……というところを、ヘッド・トレーナー&アニマル・コーディネーターであるマイク・アレキサンダー氏によって発見され、一気にスター犬となったラッキードッグ。アレキサンダー氏は、施設の駐車場で一晩徹夜して、ラスコーを引き取ってきたそうです。
さらに、デルガドは5頭のG・シェパードが演じましたが、そのうちの2頭も保護施設出身。そして、メキシコの野良犬を演じた犬達は、メキシコ・シティ郊外にある保護施設から引き取られた40頭の犬達でした。
映画には、CGが確かに使われてはいますが、ラジャ・ゴスネル監督が求めたのは、犬らしい、リアルな仕草。そのためにキャスティングされた犬達は、タレント犬やモデル犬は避け、自然なままの“新人”犬達だったのです。
楽しく笑いのある中にも、犬らしさを主張した映画
日本語吹き替え版では、タレントの森三中さんがアフレコに挑戦。 |
さて、上記の犬達の他、アメリカやメキシコから集まった約50頭のチワワも出演しています。チワワだらけの、チワワ好きにはたまらないようなシーンもありますよ。彼らは、“チワワ連合”を名乗っています。そのドンが言う、以下のような意味の台詞。
「俺達はオモチャじゃなーい! 洋服を着せるなー! カバンに入れて運ぶなー! チワワだって、立派な犬なのだー!」
これには、どこかしら胸がスッとするのと同時に、考えさせられるものもありました(注:誤解のないように。洋服を着せるのが全面的によくないとか、そういった意味では決してありません。ケース・バイ・ケースだと思いますので)。チワワと暮らす飼い主さんとお話をする時に度々聞かれるのが、「自分を小さいと思っていない。大きな犬にも、意外と平気で立ち向かっていく」といった類いの言葉。その一方で、小ささゆえに、そして性格や、育った環境などにより、周りのものを怖いと感じているコもいるのは事実だと思います。
しかし、履いていた靴を脱ぎ捨て、自分が犬であるという意識に芽生えたクロエは、きっとこれまでの生活以上に、もっと大切なものを見つけられたのではないでしょうか。
映画のラストには、「犬と暮らすのであれば、最後まで責任を持って……」といったような意味合いのメッセージが流れます。ただ楽しいだけで終わってしまう犬映画もありますが、心にさり気なく、メッセージを送ってくれる映画であるとも、ガイドは感じました。
この映画、GWの公開となります。何をして楽しもうかと考えている犬好きの方の、一つの選択肢としていかがでしょう。
【公開予定日】5月1日(金)より全国ロードショー!!
【配給】ウォルト ディズニー スタジオ
【監督】ラジャ・ゴスネル
【出演】パイパー・ペラーボ、マノロ・カルドナ、ジェイミー・リー・カーティス
【声の出演】ドリュー・バリモア、アンディ・ガルシア、ジョージ・ロペス、プラシド・ドミンゴ
『ビバリーヒルズ・チワワ』オフィシャルサイト
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