帰ってきたハチ公物語『HACHI 約束の犬』
日本が誇るハチ公の物語。ハチの純真無垢なる愛と想いは、海を隔てた多くの人々の心を揺さぶる……。 |
あのハチ公が帰ってきます。それも、ハリウッド映画となって。
1987年に公開された、仲代達矢主演による『ハチ公物語』は、ハチ公の本当の物語同様、大きな感動を呼びました。そのハチ公のお話が、海を渡ったのです。
この映画のプロデューサーである、日系3世のヴィッキー・シゲクニ・ウォンは、’80年代半ばに初めて日本を訪れた折、渋谷駅前にあるハチ公の銅像の存在を知りました。銅像ができるまでのなれそめを知り、彼女は深く引きつけられるものを感じたと言います。日本人の血が流れるヴィッキーにとって、自分のルーツを見つめることは必然だったのでしょう。自分は何者か?と、そのアイデンティティを模索していた時でもあり、ハチ公との出会いは、その答えを導き出すものにもなったようです。
彼女は、その後、愛犬として迎え入れたコに「ハチコー」という名をつけました。そのコと暮らした経験や想いが、この映画を作る情熱へと変わったのです。
純粋無垢なる愛と想いは、人を選ばず、国を選ばず
パーカー・ウィルソン教授(リチャード・ギア)は、ある冬の寒い夜、迷子らしき秋田犬の子犬を保護します。妻の反対をよそに、その子犬を自宅で飼うことに決めた教授。名前は、首輪に付いていたタグにあった漢字から、「ハチ」とつけました。成長するに従い、深い愛情と絆で結ばれた教授とハチ。ハチは、毎日のように夕方5:00になると、ベッドリッジ駅まで教授を出迎えに通うようになりました。やがて、運命の日が……。
昨年のことですが、ガイドは、この映画の撮影風景を、ネットのあるニュース番組で目にしたことがありました。秋田犬と言えば、今現在では、日本の秋田犬にそのルーツをもちながら、独自に発展してきたアメリカン・アキタという犬種が存在します。ハリウッドで制作されるとすると、秋田犬はどちらの犬を起用するのだろうか……と気になっていたのですが、映画関係者の話によれば、日本の秋田犬を起用したそうです。
トレーニング風景も映し出されていました。それは、クリッカーを使用したもので、こうした繊細な演技が必要とされる現場でもクリッカーが浸透しているということに、少なからず感動めいたものを感じたものです。
主演のリチャード・ギアは、犬好きであることでも知られます。海を渡ったハチ公、どんな新たな感動を私達に伝えてくれるのでしょうか。
【公開予定日】8月8日(土)より全国ロードショー!!
【配給】松竹
【監督】ラッセ・ハルストレム
【出演】リチャード・ギア、ジョーン・アレン
『HACHI 約束の犬』オフィシャルサイト
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