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工房の主、実はディスクドッグプレイヤー(2ページ目)

『犬に関わるお仕事拝見シリーズ』の第2回目。今では犬グッズもいろいろありますが、サンドブラストもこれまた魅力ある工芸品です。主にガラス製品を扱う工房のオーナーさん、実は別の世界でも大活躍なのです。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

ディスクドッグというスポーツとの出会い

ボトルレリーフ
ワインボトルに名前やメッセージをエッチングして、特別な日の記念品、またプレゼントに。
実は、小川さんがディスクドッグというスポーツと出会ったのは、現在のこの仕事を始めるより以前のことでした。日本でディスクドッグというスポーツが一般に知られるようになったのは、1990年代半ばのこと。小川さんもそのスポーツの存在を知ることになります。

10年前にはバーディという名のゴールデン・レトリーバーと暮らしていた小川さん。早速一緒にディスクを楽しんでみようかと思ったのですが、当のバーディちゃんにとっては魅力ある遊びではなかったようです。

「それまで旅行とかはよく行ってましたが、いわゆる観光というやつ。もっと犬と一緒に何かを楽しみたいと思っていた頃でした。バーディとやれたら最高だったんですが、これがダメでね(笑)」(小川さん)

その後、縁あってボーダー・コリーのチップちゃんがやって来ます。バーディちゃんが癒し系なら、チップちゃんは作業欲の塊。母親代わりになって甲斐甲斐しくチップちゃんの世話をやくバーディちゃんも含めて、この頃から小川さんは『N.P.A』というディスクドッグ競技団体が開催するセミナーに通い始めるようになります。

デビュー戦では脱走……

ランタングローブ(ホヤ)エッチング彫刻
ランタンのグローブ(ホヤ)にもエッチングが可能。アウトドア好きにはお勧めの一品。
さぁ、デビュー戦です。

「競技中にウンチはするし、脱走はするしで散々でした(笑)。自分も緊張しまくりで、それがチップにも伝わってしまったんでしょうね。タイミングも段々噛みあわなくなってきて。一旦は諦めかけたんですが、MCに励まされてなんとか続けることはできました。しかし、タイムアウト」

続けて、小川さんはこうおっしゃいます。

「これをきっかけに、普段からの犬との接し方に気をつけるようになりました。自分が犬に求め過ぎていたということを気づかせてくれて、反省もしましたね。それまではディスクを見せると目の色が変わるくらいチップがやりたがることもあって、練習も毎日のようにやっていたんですが、それじゃダメなんだということも教えてもらいました。それでは疲労にもつながりますし、集中力と楽しさを持続させるためにも適度な練習であることが必要ですから」

徐々に力をつけていく小川さん&チップペアの話は次のページに続きます。
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