ボロボロのデビュー戦
アジリティードッグとして実力のあるシュクルちゃん。 |
「もうボロボロでした……。主人とオペラ&パフェ組は入賞できて順調だったのに、私とシュクルは惨敗。“犬はできているのに奥さんが走れていない”と言われてとても悲しかったです」(葛谷さん)
この時の悔しさがその後の練習に生かされたのか、4ヶ月ほどして出場した競技会では、アトラクションで初入賞。
「ずっと自分にはセンスがないのかな?と思っていましたが、やっとアジリティーの楽しさがわかって、スタートラインに立てたという気がしました」、と当時を振り返っておっしゃいます。
以後、ご主人のペア共々順調に1度のクラスに上がり、それが形になってきた頃には全国へ遠征をするようになっていました。
犬達への気配り
「うまくいったら犬のおかげ、失敗は人間のせい」 |
「うまくいったら犬のおかげ、失敗したらそれは人間のせい。これが信条であり、最も大事だと思っていることです。日常管理に関しては、競技会の後はゆっくりと休ませること。また、犬は楽しいとエンドレスになってしまうとこがありますから、やり過ぎないように様子を見て途中でやめさせるようにも気をつけています」(葛谷さん)
食事や健康面などではどうでしょうか?
「スポーツをする以上体重管理も必要ですから、むやみにおやつなど与えないようにしていますし、関節チェックはもちろん、サプリメントも使用しています。それから、多くの犬が集まる場所に連れていくので、ワクチンやフィラリア予防など基本的な健康管理にももちろん気を配っています」(葛谷さん)
日常の管理がきちんとできてこそ、スポーツドッグとしても活躍できるということですね。
犬達がこれまでと変化したところは?
アジリティーやオビディエンスをすることで、犬達との関係がより密になると思うのですが、犬達自身や葛谷さんとの関係に何か変化はあったのでしょうか?「人の話をよく聞いてくれるようになりましたね。人と一緒に何かをすることは楽しいのだということ、そしてこんなに褒めてもらえるんだということがわかったら、アジリティーを好きになったようですし、何より彼女らが充実しているように感じます」(葛谷さん)
さて、次は、「世界」の話です。