犬との一体感を楽しめる人気ドッグスポーツ
アジリティーは犬との絆があってこそ。 |
“アジリティー”というドッグスポーツをご存知ですか? 最近ではドッグランなどでその雰囲気を楽しめる場所もありますので、すでに愛犬と体験済みの方も多いことでしょう。
毎年、各地でこの競技会が開催されていますが、最終的には「FCIアジリティーワールドチャンピオンシップ派遣選考会」を経て日本代表が決定し(JKC<社団法人ジャパンケネルクラブ>主催の競技会の場合)、ヨーロッパで行われる世界大会において活躍する栄誉が与えられています。
シリーズ記事【犬と楽しむ!アジリティーを楽しむ!】の第一回目として、昨年、その世界大会である『2007FCIアジリティーワールドチャンピオンシップ』に初めて出場した、葛谷さんと愛犬のジュエちゃん、シュクルちゃん達をご紹介します。
=Index=
・アジリティーってどんな競技?
・ケンカっぱやさを直したい?……
・ボロボロのデビュー戦……
・世界へ!
アジリティーってどんな競技?
馬術競技をヒントにイギリスで生まれたドッグスポーツ。 |
“agility”には“頭や体の動きが俊敏な”といった意味があります。馬術競技をヒントにイギリスで生まれたこの競技、コース上に置かれたハードルやシーソーなどの障害を、決められた時間内に、いかに速く、かつ正確にクリアできるかを競うものです。
その規模と知名度でアメリカのウェストミンスターショーと並んで知られるイギリスのクラフトショーにおいて、1978年に公に披露されたのが初とされています。日本では、1994年からJKCによって正式競技として導入されました。
これ以降、JKCのアジリティー競技としての説明となります。
カテゴリーは犬の大きさによって、以下の3つに分かれています。
・スモール(S) 体高35cm未満
・ミディアム(M) 体高35cm以上43cm未満
・ラージ(L) 体高43cm以上
クラスは、ビギナー向けと言える「オープンクラス」、順に難易度が上がっていく「1度」「2度」「3度」があり、その他に「アトラクション」や「団体競技」などが主催者判断で設けられることがあります。そして、「1度」~「3度」には、いろいろな障害をクリアする「アジリティー(AG)」と、ジャンプ障害をメインとした「ジャンピング(JP)」とがあり、どちらかを競技するのではなく、AG・JP両方を競技することになります。
得点は減点方式で計算され、決められた標準競技タイムと実際の競技タイムとの誤差、障害を確実にクリアできたかが対象となります。
次ページでは、アジリティーを始めたきっかけから、葛谷さんにお話頂きます。