犬の問題行動の対処にも使われるフラワーエッセンス
GRAPE グレープ〈愛〉 |
お留守番の時間が長い子にも使えるように思いますが、リラさんは「フラワーエッセンスさえ与えていれば長い留守番をさせてもいいというものではありません」と言われていました。フラワーエッセンスはあくまでも犬の精神状態を補助するもので、根本的な問題があるなら、飼い主が責任を持ってそこから解決していくべきだというわけです。これはわたしも大賛成! 彼女はまた、どうしても留守になりがちな生活が改められないのであれば、その子を他の飼い主さんに委ねるという選択肢もあるとまで言われていました。
誰もが最初は、幸せになりたいとの思いから犬と暮らし始めるわけですが、飼い主の幸せは犬が幸せであって初めて成り立つもの。それが無理なら、その子が一番幸せになれる方法を選択するという道も考えなければならないかもしれませんね。
PEAR 洋ナシ〈平和〉 |
動物は飼い主の気持ちに敏感なので、とくにエマージェンシーの時は人間が落ち着いていることが肝心ということですね。クルマが苦手な子に乗る前に与えると効果的だとも言われていました。
ORANGE オレンジ〈喜び〉 |
リサさんの話では、ストレスの多い大都会に暮らしていたり、金銭的にプレッシャーがかかっているような飼い主と暮らしている動物に必要なエッセンスだとか。東京などの大都市の集合住宅に暮らす子たちには「太陽の恵みを受けたオレンジが必要」ということでしょうか。また、いくつもの家を転々としてきたペットが、早く新居での生活に慣れるにはとても効果的だとも言われていました。これも大都市型の生活者のケースですね。
CHERRY チェリー〈プラス思考〉 |
子犬が成犬になる不安定な時期に、急に吠えたり咬んだりするようになることがありますが、そうした攻撃的な行動を矯正するのにとても効果的とも言われていました。最近、アメリカの獣医師の間ではホリスティックな治療を取り入れる人が増えているそうですが、そうしたときにもチェリーは多く使われているとのことです。
TOMATO トマト〈勇気〉 |
攻撃行動は恐怖心の裏返しだったりするわけですが、そうしたことを抑えるのにも役立つようです。カミナリはもちろん、これから始まる花火大会の音にも過剰に反応して逃げまどう子がいますが、そういう場合にも「トマト!」ということですね。
BANANA バナナ〈謙遜〉 |
しかしながらリラさんは、こうした問題行動の解決にエッセンスだけで対処することの間違いについて、ここでも言及されていました。
動物が飼い主に対してよくない態度や行動に出るのは、やはり飼い主の側に問題があるケースがほとんどで、きちんとしたしつけを怠っていたり、犬がもっとも居心地のよさを感じる上下関係をハッキリさせていなかったりするのが原因。リラさんは、留守中ずっとケージに閉じこめていた犬がすごい意地悪犬になってしまった例を挙げられていましたが、やはりそういうことを続けながらエッセンスをあげてごまかすというのでは効果も半減ですよね。
この他にも、落ち着きのない子を冷静にさせる「レタス」や、歳をとった子の寿命を延ばす「ココナッツ」、早くに母犬から引き離された子に母性的な愛情を感じさせる「ピーチ」など、20種類のエッセンスについての解説が終わってセミナーは終了。朝11時から夕方5時半までリラさんのお話は、とても密度の濃いものでしたが、なぜか気分はスッキリ! フラワーエッセンスもそうですが、彼女自身の持つ“癒し効果”でけっこうわかりにくい話を違和感なく受け入れられたからでしょうか。すぐに使ってみるかどうかはともかく、フラワーエッセンスというものの本質については、よい勉強になりました。
■マスターズフラワーエッセンスジャパンの公式サイトhttp://www.pb-dogsoap.com/
※ すべてのエッセンスについてのくわしいお話は、HPや秋に翻訳出版される予定の『Flower Essences for AnimalsRemedies for Helping the Pets You Love』(動物のためのフラワーエッセンス:愛するペットたちを助けるレメディ)をご参照ください。