この先生はいいこと言ってるな~!
(1)回答に正確さを期すために、獣医学知識を持った 専門のスタッフが「答え」をアップする前に内容を 吟味すること (2)さらにくわしく専門的な説明を聞きたいという人や、 セカンドオピニオンを聞きたい人には、有料で それに応えるコーナーを設けること |
「真剣な相談をしたいという人には、別枠で相談料をいただいて対応するというコーナーがあってもいいのかなと。そこには専門的な回答ができる先生を揃えてね。あきらかにセカンドオピニオンを欲しがっている人もいるようですけど、セカンドオピニオンって人間の医療でもそうですが、お金のかかるものなんです。そうしたことを、サイトの運営者がきちんと説明した方がいいと思いますね」(遠藤先生)
獣医師のコミュニケーションの場としても機能?
コミュニケーションの場を遠藤先生は、せっかく獣医師どうしがそれぞれの見解を述べ合うサイトができたのだから、さらに進化させて獣医師どうしが世代を超えてコミュニケーションできる場にもしてほしいと言われていました。
こうした先生の要望を受けて、主宰者の原田さんは、
「今の時点ですぐに有料化するのは難しいかもしれませんが、こんな熱い気持ちで参加いただいている先生たちには、私たちが企業として力を付けて、将来的に何かの形で還元していかなければと思っています。その意味で、遠藤先生の言われるような獣医さんどうしのコミュニケーションの場をつくるという方法もあるかなと。たとえば、年に一度、東京・大阪で交互に集まってパーティを開いたり、飼い主さんたちもお呼びして役に立つセミナーを開いたりするのもいいでしょうね」(原田さん)
人間の場合もそうですが、医療の場合は、答えがひとつとは限りません。またその人その人のやり方や、経験の差、得手不得手などで2人以上の先生の答えが全然違うということは起こり得る。そうしたときに、誰がそれを精査し整理して、飼い主にわかりやすく説明するか? 質問内容が高度化してくればくるほど、そうした事態は出てくるはずですね。
遠藤先生や原田さんが言うような獣医さんどうしのコミュニケーションの場ができれば、ひとつの質問に2人の先生が答えて、2つの回答が微妙に違うという事態も未然に防げるかもしれません。ぜひやっていただきたいものです。
公平で客観性のある情報提供を
「いまQ&Aのデータが約2500件あるんですけど、これは私たちの財産だと思ってるんですね。こうした情報を他のウェブサイトさんとか、ペット雑誌さんなどにコンテンツとして提供したり、逆にそこからの質問に『だいじょうぶ?マイペット』が答えたりということで事業を広げていきたいと思っています。健康相談は、ペット関連のメディアであればどこでも重宝されると思いますので」(原田さん)
こうしたサイトは、あくまでも公平で客観的な情報であることが大切。大手資本から資金援助を受けてその会社にとって有益な情報を流したり、その会社にとって不利益なことを書かなくなったりすれば、たちまちユーザーの信頼を失い、獣医さんたちの支持も得られなくなってしまいます。原田さんの「広告だけに頼らない」という姿勢はとても評価できるものだと思いました。
いろんな形でのコミュニケーションの場づくり、いろんな形での進化が考えられる「だいじょうぶ?マイペット」ですが、今後も引き続き期待していきたいと思います。
■だいじょうぶ?マイペット
http://d-mypet.com/