ナマのまま食べるなら、やっぱり馬肉
基本的な疑問ですが、やっぱりナマ食が一番なのでしょうか?
「人間は火を使って調理をしたものを食べますよね。それはそのほうがおいしいからと、人間には本来、調理されたものからバランスよく栄養を吸収できる能力が備わっているんです。ですが、自然界から人間社会に連れてこられた犬や猫たちには、そうした能力というか酵素が体内に少ない。具体的に言うと、ナマの食材にはたくさんの酵素が含まれており、犬や猫などはこの酵素を利用して消化吸収を行うように身体ができているんです。しかし、この酵素は60℃以上に加熱することによって失われてしまいます。
調理をしない肉には、かれらが健康体を維持していくための酵素がいっぱい入っています。だからいい食材を揃えたなら、そのままを小さくカットするぐらいにして、ナマで食べさせてあげるのが一番なのです」(川邉さん)
「馬肉の国産市場というものはありません。食肉用として飼育されている馬は、ごくごく少数の事業者は別として、存在しないからです。では国産馬というのは何かというと、それは競走馬ですね。走れなくなった競走馬がペットフード用に回されているということで、ベルテックスのように最初から食肉馬として飼育されていない。馬刺用の肉というのがあるにはありますが、みなさんがお肉屋さんで見られるとおり、たいへん高価なものですし、ペット用に馬を飼育するとなると、生半可な価格では出せませんよ」(川邉さん)
やっぱり、わたしたち飼い主としては、食肉用としてきちんと育てられているものを愛犬たちに食べさせたいですよね。いまさらですが、100CLUBの100が「100%ピュアを貫く」という意味だというのを認識させられました。
自然治癒力を後押しする馬力
原材料は人間用の馬肉を扱うベルテックス社の製品 |
ペットの食べ物にそこまでは…と思われる人もいることでしょう。しかし、犬も猫もせいぜい生きて15年の人生。しかも、かれらは近代化と都市化の波の中で、かつてないほどのストレスを受けて暮らしています。排気ガス、ホルムアルデヒド、電磁波…数え上げたらキリがありません。
そんな環境下で、せめて食べ物ぐらいはいいものをと思いますし、本当に適切で安全な食べ物なら、ペットたちは本来持っていたはずの自然治癒力をフルに発揮して、悪環境(病魔)とたたかうこともできるはず。
ほんとうに「ペットは家族」と思う気持ちがあるなら、まずはそこからと思うのです。自分の子どもの食材をスーパーで買うときに、生鮮食料品のコーナーにはいっさい行かず、加工食品ばかりを買って帰るおかあさんはいませんよね。答えは、まさにそこにあると思います。
■ 100CLUB(ワンハンドレッドクラブ)
東京都世田谷区三軒茶屋2-15-14 ABCビル1F
TEL:03-3422-5235
営業時間:10:00~20:00
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