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ディスクドッグの魅力がいっぱい(2ページ目)

千葉のポートパークで開かれたディスクドッグの大会に行ってきました。ただ投げたディスクを取りにいくのではなく、人と犬とが競演するフリースタイルのおもしろさにすっかり魅了されてしまいました。

執筆者:坂本 光里

犬だけでなく人もしっかり評価される

フリースタイルの演技はどうやって順位付けがされていくかというと、N.P.Aでは3~4人のジャッジによる採点方式なのだそうです。その評価基準はつぎの4つ(抜粋)。


1 Canine Elements/犬の能力、パフォーマンスの審査
・全体を通じて犬の集中力が持続し、ドロップ&レトリーブが
確実にプレイヤーの指示のもとに行われているか
・犬がディスクをキャッチする前後または最中、
プレイヤーの指示に確実に従い、表現ができているか

2 Player Elements/人の能力、パフォーマンスの審査
・ディスクのトス、スローの飛行状態が安定しているか
・多種多様のスローや個性的なトリック・スローを
演技に取り入れているか
・途切れのない一貫したプレイと、継ぎ目のないトス&スローと
ディスクリプレース(回収)ができているか

3 Team Elements/犬と人の協調性・独創性・難易度、
パフォーマンスの審査
・ミュージックに合わせたトリックや一連のシリーズ間の
移行がスムーズに構成され、フィールド全体を使っているか
・個性的なトリック、個性的なルーチンの流れを演技に
取り入れているか
・難易度の高いトリック・シリーズを行っているか

4 Total Impression Elements/全体の完成度・キャッチ率、
パフォーマンスの審査


犬と人とが「シャル・ウィ・ダンス?」

ミックス犬だって差別はない、パフォーマンスが
よければ高得点が出る

こうして見ると、ディスクドッグのフリースタイルというのは、ただ身体能力の高さを競うだけでなく、いかに美しく動くかという華麗さやパフォーマンスの高さを競うという意味で、ドッグショーとスポーツとをミックスしたような、ショー的な要素を持った競技といえるように思います。
 

犬と人のファッション・コーディネートにご注目

そうこうするうちに午後の部に入って、持ち時間120秒のベテラン勢の登場となり、思わず「オオッ!」と声をあげてしまうような高度な技やパフォーマンスが次々に決まり始めました。美し~い! なんだかわたし、はまってしまいそう。
それにこれなら、犬種による体格の差や身体能力をそれほど気にすることなく、誰でも挑戦するチャンスがある。じっさい、ミックス犬の参加もあり、華麗な演技を披露していました。
 

お揃いのTシャツで登場したボストンテリア

犬のパフォーマンスも素晴らしいのですが、フリースタイルはパートナーである人間の方もしっかり審査されるということで、彼らの技術力や演出の独創性が問われるところがいい! そこには人と犬とのパートナーシップが織りなすショー的な要素があって、わたし好みです。そう、まるで犬と人とがダンスを踊っているような感じというのでしょうか。
 

安定した演技を披露してくれた
サマンサ&海老原チーム

「N.P.Aでは、このショー的な要素をとても大切にしてるんです。たとえばベストドレッサー賞というのを設けて、ファッションの観点から、犬と人とのトータルなコーディネイトを評価したりもしています。あと、これはとても重要なことですけど、ジャッジングに『犬の安全面を考慮した上での減点』というのも設けてるんですよ。『クラッシュ』というんですけど、犬がジャンプ時や着地時に怪我をする危険性があるほど身をよじっているときや、着地時に崩れるように犬が身体を地面に打ちつけたときなどには、きびしい減点を行っています」(朱音さん)
なるほど、これはたしかにドッグスポーツをやる人たちみんなが、肝に銘じておかなければならないことかもしれません。
 

-->>まだまだディスクドッグの魅力に迫ります!


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