『リング』の大ヒットで日本製ホラーを世界に知らしめた名プロデューサー 一瀬隆重さんがつくった『いぬのえいが』の試写会に呼ばれて行ってきました。笑って泣いて、ちょっぴりほのぼの…そんな犬と人とのふれあいを描く佳作です。ちょっと早いですが、公開に先駆けて、わたしなりの感想を綴ってみました。
タイトルが『いぬのえいが』と、あまりにもシンプルすぎるので、もしかして「きょうのわんこ」のような映像を延々見せられるのかと心配していたのですが、そんなことはなくお話が次々に展開されていき、最後までまったく飽きずにスクリーンに引きずり込まれていきました。
オープニング・犬のアニメ1
監督:黒田昌郎 脚本:山田慶太
かわいいビーグル犬と少年が遊ぶ、セリフも何もない能天気な映像なのですが、これはタイトルにもあるように、犬の人生のある一面をクローズアップしたもので、じつは後半になって別の側面があることがわかり、考えさせられる仕掛けになっています。
歌って踊るミュージカル
監督:称津哲久 脚本:山田慶太
期待したいところ
「うちの子が一番かわいい」と競い合う飼い主たちのおバカな一面が皮肉を込めて歌われるわけですが、はっきり言って日本人のミュージカルには無理があります。これはひょっとして要らなかったのでは?
ドッグフードメーカーとCM
監督:黒田秀樹 脚本:山田慶太
無能な上司(高橋克美)と、勝手な注文ばかりするスポンサー幹部(北村総一朗)たちのおかげで、若いCMプランナー(中村獅童)が苦労させられる様子がおもしろおかしく描かれていきます。
もと電通映画社でCMづくりに携わっていた黒田監督だけに、これはかなり真実味のあるお話なのでしょう。追い込まれて仕事が嫌になってしまうプランナーを中村獅童がリアルに演じていて、ほんとにかわいそうになってきます。
-->>さて次はいよいよ本編の主役「ポチ」の登場です!