おとなのための犬OKのカフェ
表通りからのアプローチには魅力的な植栽。グリーンに誘われて店内に入るという感じです。このちょっとしたゆとりがいいですよね。はやる気持ちを抑えながらそっとドアを開けると、全体的に落ち着いた明るさの、ウッドに包まれた店内がわたしたちを迎えてくれました。あれ、今までのドッグカフェとは少し違った感じかな? こうしたインテリアや間接照明を使ったおとなのカフェは「犬の入店お断り」のところが多かったような気がします。
ギャラリーにも早変わりする雰囲気
彼女はここをギャラリーとしても貸し出しているそうですが、なるほど、ゆったりと絵やイラストを楽しむにも「Cafe du Bonheu」の雰囲気はぴったりと言えそうです。飾る作品によって店内の雰囲気がガラリと変わるというのも、おもしろい趣向ですよね。また、店内にあるヨーロッパ調のガラスのショーケースには、アンティークのアクセサリーや食器などが飾られていますが、こちらは委託販売されているそうで、土岐さんは「意外と売れるんですよ」と言われていました。
この日は好評の日替わりランチが終わってしまったということで(残念!)、2種類のオリジナルサンドウィッチをいただきましたが、どちらのお味もなかなかGOOD!
お昼には軽すぎますが、小腹のすく夕食前のひとつまみにはもってこいの感じです。サンドウィッチはあたたかいものと冷たいものの2種ですが、わたしはどちらかと言えばあたたかい方が好みかな。季節の旬な素材を生かしたデザートもイチオシです。今の季節ならカボチャや栗、柿などが使われていて、「柿とナッツのフランベ」「コーヒー栗ぜんざい」などの美味しそうメニューが手招きをしていました(今度は食べる、絶対!)。
ほのかな塩味がきいているプリッツェルに
生ハムやアンチョビをはさんだ、
おとなの味のサンドウィッチ
セサミベーグルにチーズと卵がサンドされた
ホットサンド。ベーグルの歯ごたえとチー ズや
卵のまろやかさがマッチ
お店のスタンスを伝えるコミュニケーション
「さいわい、オープン以来、大きなトラブルはありません。もちろん中には他のワンちゃんに興奮して吠えちゃう子もいますが、飼い主さんがしっかり制御してくれているので何も問題ありません。それにわたし自身、できるだけお客様にもワンちゃんにもご挨拶をして、その子の年齢や性格を知っておくように心がけています。とくにパピー犬の場合などは、犬だけでなく飼い主さんもドッグカフェに慣れていないことがあるので、お声をかけてフォローしてあげるようにしています」(土岐さん)
なるほど、土岐さんのように、スタッフの方が積極的にコミュニケーションをとって、客側にお店のスタンスを理解してもらうようにしておけば、その空間でのマナーやルールが自然に出来上がってくるものなのでしょう。そう言えば、若いアルバイターばかりのドッグカフェだと、ウエイトレスさんたちが水を持ってきてくれたりはするものの、ときに「椅子に犬を上げないでくださいね」などと冷たく言われて、思わずムッとしているお客さんがいるのを見かけたりします。
先日あるお友だちから、以前はすべての犬がOKだったお気に入りのカフェに久しぶりに出かけたら、そこは店が「よい犬」と判断した犬だけにIDカードを発行して、そのカードを持っている犬以外は入店お断りというルールになっていて入れなかったというメールをもらいました。その店はわたしも大好きだったカフェだけに、そこまでにいたった経緯を想像すると残念でなりません。
シャネルちゃん
■Cafe du Bonheu(カフェ ド ボヌール)
http://home.a04.itscom.net/bonheur/
世田谷区等々力4-1-9
TEL 03-3705-9332
11:00~19:30(L.O18:45、金曜日のみL.O17:00)
火曜日定休(祝日の場合は営業)
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